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退職代行サービス、GW明け依頼殺到 わずか1日で驚異的な予約数

退職代行サービス「モームリ」(東京・大田区)が7日、公式SNSを通じ、長期連休明けの依頼が殺到していると報告。大きな反響を呼んでいる。
「モームリ」は、退職の意思を代わりに会社へ伝えるサービス。労働環境改善組合と提携し、顧問弁護士監修が強み。退職相談1万3000件、退職確定件数は8000件を突破し「退職成功率100%継続中」を強みとしている。  
この日、「GW明けの5月7日の予約は今現在で114件となりました」と、1日で100件以上の予約が殺到していると報告。「ご相談とご依頼が止まりません」とし、「おそらく本日の夜で10~20件、当日10~20件の追加で140件越えは濃厚です」と展望。「明日は合計17名のスタッフが対応しますので、今から万全の準備を行います」と意気込んだ。  
同社は、「5月病になりやすいGW明けはかなり依頼が多くなる傾向があります。もうムリだ!っとになる前に、退職代行という存在をお守り代わりとして考えて頂く方も増えてきます」とメッセージ。
(スポニチアネックス 5月7日)

退職を申し出るときは気まずい感情を抱き、辞意を受理されなければ、その日以降はモヤモヤとした心境を強いられる事態を想定して、辞意の表明を専門事業者に委ねることはいかがなのか――と、良し悪しを問うのはもはや時代遅れなのだろう。
たとえ自分の問題でも嫌な気分に襲われる可能性を想定できる場合、それを受け止めることも社会人の責務と考えるよりは、回避する手段を考えて、他者にやりとりを委ねることは合理的と評価される時代に変わった。退職代行サービスの利用はいまや逃げではないのだろう。「辞めさせない」というパワハラが話題になる時世に、リスク回避の手段を選ぶのは自然な行為ともいえる。
転職サイト「女の転職type」が2023年5〜6月に、働く女性856名を対象に実施した「退職代行に関する調査」によると、サービスを使用してみたい理由は、多い順に「有給消化や退職金など権利を行使して辞めたい」(42.8%)、「退職交渉は気まずい」(42.2%)、「退職の意志を伝えると、退職日まで不当な扱いを受けそう」(36.4%)だった。
 モームリのホームページには「退職にあたり会社との交渉は、労働組合の組合員が団体交渉権を持ってあなたに代わって交渉を行うため、会社側はこれを拒否することができません。当社は退職成功率100%を継続中です」と案内されている。
利用料は正社員2万2000円・アルバイト1万2000円。この金額で嫌な場面を回避できるのなら利用者は増えるだろう。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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