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フリーランスから正社員への転職を支援する「フリーランス転職」提供

ランサーズは、フリーランスから正社員への転職を支援する「フリーランス転職」の提供を2024年4月16日より開始する。
「フリーランス転職」は、主にフリーランスとしてIT・Web業界で働くエンジニアやデザイナー向けの転職エージェントサービスである。ライフステージや環境の変化により、フリーランスから正社員への転職をめざす人に、フリーランスとしての実績を活かした転職サポートやキャリア支援を行っていく。
ランサーズが運営するITフリーランスエージェントサービス「Lancers Agent」の直近1年間においても、(案件次第では)正社員登用を希望するフリーランスは約3割、企業側が正社員採用を希望する案件も約1割となっていることから、双方のニーズに適切に対応しサポートするため「フリーランス転職」の提供を開始した。
ランサーズは、フリーランスから正社員へ転職し入社してからが“始まり”だと捉えている。
転職後は、専属のキャリアアドバイザーから定期フォローや、1on1、キャリアコーチングなどで支援する体制を整える。(ランサーズ作成ニュースリリースを要約 4月23日)

ランサーズによると、広義のフリーランス人口は年々増加し、2021年時点で1500万人以上。労働人口のおよそ2割を占めるという。フリーランスになったきっかけとして「収入拡大のため」「時間や場所にとらわれない働き方をするため」などが上がる一方で、新たに1300名以上に対する市場調査を実施したところ、結婚・育児・介護などのライフステージの変化に伴い「正社員への転職を希望・検討している方」は合わせて3割以上に上ることがわかった。
 職種にもよるだろうが、フリーランスは字義どおり時間と場所を選ばずに自由に働けるが、収入が不安定である。クライアントとの関係でも立場は弱い。「パートナー」や「協力スタッフ」などと呼ばれても、本質は臨時の下請けである。昭和の時代から「フリーは不利」と揶揄されてきた所以だ。
 フリーランスが正社員への登用を希望する動機は、表向きは多様でも、本心は収入の安定だろう。ランサーズに登録するフリーランサーの既存事業内での内定獲得率は88%で、実際にフリーランス時と同水準の年収で正社員採用支援実績があるという。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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