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ファミマ、サマータイム期間を延長

ファミリーマートは、2023 年7月 16 日から9月15 日までの2カ月間、社員の業務効率化および本社の節電を目的として、始業時間と終業時間を 1 時間ずつ繰り上げる「ファミマサマータイム」を実施する。
社員ひとり一人の働き方改革の一環として、夏場に早朝から業務を開始し効率的に働くことにより、終業時間を早め、自己啓発に充てるなど、時間を有効に使う取り組みであり、さらに社内照明などの電力使用時間を短縮することで節電にも積極的に取り組む。
 ファミマサマータイムの対象者は、スーパーバイザーおよび本部社員など約4700 名( 店舗勤務者等を除く全社員)。対象地域は田町本社および全国約230の営業所など。
(ファミリーマート作成ニュースリリースを要約 7月14日)

 ある出版社で、連日夜8時まで残業をつづけている社員が「何とかならないものか?」と悩んでいる姿を見て、社長は「出社時間を1時間早めてみたらどうだ?」と助言したという。
 ひと昔前と違い、社外との連絡は電話からメールにシフトした。朝方は電話がかかってこないので生産性が上がるという事情は薄れたのだろうが、それでも出社時間を早めれば、通勤電車の社内が空いていて疲労せずに出勤できるという利点がある。
サマータイムに限ったことではないが、退社時間を早めるポイントは業務効率化だけでなく、出社時間を早めることだ。
ファミリーマートの節電対策は、2022 年2月に本格的にスタートした。節電対策のプロジェクトチームを立ち上げ、さまざまな対策に取り組んでいる。同年 8 月には、本社で節電と社員の業務効率化を目的とした「ファミリーマートサマータイム」を1カ月実施したところ、田町本社で8月の電力使用量は前年比約10%削減できたという。
電気料金の急騰に備えた有効な取り組みである。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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