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銀行・保険、元社員を積極採用 横浜や野村は交流組織

銀行や保険会社が中途退職した元社員の採用に力を入れる。横浜銀行は10日、中途退職者を集めた「アルムナイ(卒業生)ネットワーク」をつくる。元行員と専用システムや交流イベントなどでつながりを持ち、機会があれば再び採用する。給与水準が高いとされる大手銀行や有力地銀、生損保でも転職が増えてきた。外部で経験を積んだ人材の採用を強化する。
退職した元社員を再び迎え入れる「アルムナイ採用」は人材のミスマッチが少ないとされ、即戦力として期待できる。地方銀行でも転職が珍しくなくなり、専門人材の不足も強まっている。元社員の再入社や協業につなげる狙いがある。
横浜銀行は、専用のクラウド型システムを10日にオープンし、退職者を集める。各社の最新情報などを発信するほか、コミュニティーを作成し、イベントも年に1、2回開催する。横浜銀行によると、アルムナイネットワークの活用は地方銀行では初めてだという。(日本経済新聞 2月9日)

アルムナイの情報サイト「Official-Alumni.com」を運営するハッカズーク(東京都新宿区)はアルムナイトのアワードを運営している。『ジャパン・アルムナイ・アワード2022』では、みずほフィナンシャルグループがグランプリを受賞した。
みずほFGのアルムナイネットワークは「オープン&コネクト」のコンセプトに基づいて、①知見の拡大②ネットワーキング③人材・ビジネス連携――この3つの目的を掲げている。
登録者数は約450名。平均年齢は30代後半。アルムナイの現在の業界は金融が26%、金融以外が64%。2022年から登録者数が急増しているという。
 アルムナイ制度の導入は金融業界以外でも進んでいる。中外製薬のアルムナイネットワークには、自己都合退職者のうち「結婚」「出産」「育児」「介護」「配偶者の転勤」「進学(留学を 含む)」「転職」の理由により退職した社員、シニア社員、キャリアチェンジ支援制度等の優遇措置を受けていない者で、満60歳までが登録できる。
登録メンバーとのメッセージのやりとり以外にも、同社が定期的に発信する特別な情報を受け取ることができる。
アルムナイ制度が普及すれば、退職・再入社がキャリア形成の一環になるのではないだろうか。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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