Talk Genius

人と会社と組織を考えるニュースマガジン

一般職応募、4年連続減 国家公務員試験 人事院

ono20200623

人事院は12日、2020年度の国家公務員採用試験について、一般職(大卒程度)の応募者が前年度比4.6%減の2万8521人だったと発表した。
4年連続の減少で、技術系の人材が民間に流れたのが影響したとみられる。  
女性の応募者は1万1035人で、全体の38.7%を占めた。前年度より応募者数は減ったものの、女性の割合は過去最高を更新した。  
一方、専門職(大卒程度)の応募者は財務専門官が5.6%減の2796人、食品衛生監視員が17.8%減の351人など軒並み減少した。
(時事通信 6月12日)

国家国民に尽くしたいという志を抱いて入省しても、やがてパワーゲームに嫌気がさして、定年までの安定した給与や定年後の厚遇を捨てて退職する――そんなケースが少なくないという。

国家公務員の仕事が公けになる機会のひとつに、野党合同ヒヤリングがある。
テレビ報道される野党合同ヒヤリングは、テレビ映りを意識した野党議員のエキセントリックな口調にはゲンナリするが、関係省庁の幹部職員にも(優先すべきは事実解明よりも政権擁護)という姿勢があからさまで、毅然としていない。エリートの矜持は微塵も見られず、いかにも哀れである。

政権を支えるのが国家公務員の役割ともいえるが、これだけ政権への忖度が立て続くと、国家公務員を選択肢に入れた学生も、さすがに興醒めしてしまうのではないか。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

この著者の記事を全て見る

Talk Geniusとは-

ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。