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スギ薬局、全従業員にボーナス 通常営業の奮闘ねぎらう

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ドラッグストア「スギ薬局」を展開するスギホールディングス(愛知県大府市)は、パートやアルバイトを含む全従業員約2万6千人にボーナスを支給したことを明らかにした。新型コロナウイルスの感染が広がるなか、マスクや薬などを求める客への対応に従業員は追われている。全国約1300店で原則、通常営業を続けており、従業員の奮闘をねぎらうねらいだ。
全従業員に対し、10日に「特別手当」を支給した。金額は公表していない。同社は「生活に必要なインフラとして営業を続けており、がんばってくれている従業員を応援したい」(広報担当者)としている。
感染拡大を受け、ドラッグストアにはマスクや除菌グッズを求める客が詰めかけ、従業員は対応に追われている。衛生商品や調剤部門が好調で、スギホールディングスの2020年2月期決算は、売上高、純利益ともに過去最高だった。(朝日新聞デジタル 4月15日)

新型コロナウイルス感染に伴う従業員への手当を支給する企業のニュースが目につくようになった。イオンはグループ従業員10万人超に対して、一律1万円の手当を支給する。ライフコーポレーションも全従業員4万人に総額3億円の一時金を支払う。

金額はともかく慰労金の趣旨で支給することは、会社側の誠意が伝わる。
食品を取り扱う店舗の従業員は、感染リスクにさらされている。レジ前にビニールをかけて顧客との間の感染リスクを防ぐケースが増えているが、はたして、どれだけ効果があるのだろうか。

不安を抱きながら働いていることは想像に難くない。小売店で大規模な店内感染が発生したというニュースはないようだが、事案が発生すれば、店員も防護服を着用しないと売り場に立てないだろう。

米国では食品スーパーの店員に感染者が増えているそうだ。レジの担当者には危険手当を支給してもよいのではないか。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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