第二の就職氷河期作らず　雇用最優先、経団連が緊急提言　新型コロナ

経団連は30日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済対策に関する緊急提言案を固めた。リーマン・ショック時を上回る大規模な対策を検討する政府と足並みをそろえ、雇用の維持に最優先で取り組む姿勢を表明。「第二の就職氷河期世代を作らない」との方針を打ち出す。
30日にも発表する。雇用をめぐっては、バブル崩壊後の不況期に企業が新卒採用を絞った結果、30代半ばを過ぎても十分な職業経験を積まないまま不安定な生活を送る氷河期世代を生み出した点を反省。企業に採用スケジュールの弾力化などで安定的な人材確保を続けるよう働き掛ける。
（時事通信　3月30日）

さる4月2日、東京商工会議所のホームページに「採用情報緊急掲示板」というコーナーが設けられた。新型コロナウイルス感染拡大を理由に内定を取り消された学生の雇用を希望する企業の採用情報が掲載されている。

2日時点で掲載者数は約100社。ビルメン（ビル・マンション等、建物のメンテナンス）、和心システム（業務システムの設計・開発・保守）、大起エンゼルヘルプ（訪問、施設等の介護サービス）、日新明弘テック（プラント向制御計装機器販売、プラントシステムソフト設計販売、プラント計装工事施工）、ハザマ・エンジニアリング（総合建設業　建築工事業）、ヴィアックス（媒体の企画制作（広告代理業）・図書館運営の受託等）などが求人を登録している。

東京商工会議所は会員企業８万社を中心に広く採用情報緊急掲示板の利用を呼びかけ、新型コロナウイルス感染拡大が終息するまで掲示板をアップするという。内定を取り消された学生は慌てずに応募先を見極めて、社会人のスタートを切ってほしい。