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みずほ証券、50歳以上対象に早期退職制度

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みずほ証券は来年1月、50歳以上の社員を対象とする早期退職制度を設ける。年1回をめどに希望者を募り、6か月間、再就職先を探してもらう。見つからない場合はそれまでの業務を続けることができる。リストラ目的ではなく、キャリア形成などに役立ててもらうことが狙いだという。

50~63歳の社員と定年後の嘱託社員の計約1100人が対象となる。自分で再就職先を探すコースと、会社が契約する紹介業者を通じて探すコースを設ける。退職金は原則、給与の3~24か月分を割り増しし、紹介業者を利用するコースでは半額となる。(読売新聞オンライン 12月8日)

この記事によると、会社が契約する紹介業者を利用すると退職金が半額になるそうだ。半額になる理由が書かれていないので、理由はわからない。自分で紹介業者を探せば満額を受け取れるのなら、そうするのではないか。

早期・希望退職者の募集では再就職支援がセットになっているが、会社が再就職先を探してくれるわけではない。紹介業者への紹介をもって再就職支援を謳っているのだが、紹介業者は自分でいくらでも探せるので、何もサポートしないよりはマシという程度で、支援にしてはやや弱い。

みずほ証券の早期退職者には、自分で再就職先を探すコース、会社が契約する紹介業者を通じて探すコース――この2つが用意されているというが、どう違うのか。いずれにせよ実績を築いた人なら、どこかからオファーが入るものだ。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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