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RIZAP、松本取締役が退任=取締役会議長に元住商副社長

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トレーニングジムを運営するRIZAP(ライザップ)グループは24日、カルビー会長などを歴任した松本晃取締役(71)が6月22日付で特別顧問に退く人事を発表した。プロ経営者としての手腕を見込み、昨年6月、代表権のある最高執行責任者(COO)に招いたが、わずか1年で退任となった。
RIZAPは、買収した企業の業績が悪化し、2019年3月期の連結純損益が70億円の赤字に転落する見通し。立て直しを進める中で、松本氏は1月に代表権を返上し、同社は取締役を12人から5人に減らすなど経営体制も同時に刷新した。新設の取締役会議長に6月22日付で元住友商事副社長の中井戸信英氏(72)を起用する。(時事通信 4月24日)

取締役退任にあたって松本晃氏は以下のコメントを発表した。
「RIZAPグループの構造改革において緊急的に実行すべきものは目途が立ち、短い期間でしたが一定 の役割を果たすことが出来ました。RIZAP グループには将来が期待できる事業がいくつか存在し、必要な施策を着実に実行することで今期は黒字化、来期はV字回復ができると期待しています。私個人としては、今後は広く社会に貢献できる新しいテーマにも挑戦していく予定ですが、RIZAPグループおよび瀬戸社長にはアドバイザーとして引き続きサポートしていきます。」
退任の真相はわからないが、こうした人事では、社長との確執などがおもしろおかしく書かれた憶測記事が飛び交いがちだ。瀬戸健社長と松本氏がコメントを発表し、松本氏は今後もアドバイザーとしてサポートすると表明したのだから、それで十分である。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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