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人手不足に近づく限界 時給1000円時代へ

20190119

人材需給の逼迫と連動して賃金上昇圧力も高まる。
下田裕介・日本総研副主任研究員の分析では、17年は外国人労働者が増えた分労働需給が緩和され、所定内給与の伸びが0・2%ポイント程度抑制された。しかし今後は、「労働需給の引き締まりによる賃金の押し上げ効果が増す」とみる。
パートやアルバイトの時給は1000円台に乗せた。中途採用も活発になり始め、転職したIT(情報技術)系エンジニアの3人に1人は前職より賃金が1割以上増えている。
政策も企業の雇用コストを増大させる。不合理な待遇格差を是正する「同一労働同一賃金」が20年4月から大企業に、21年4月からは中小企業にも適用される。パート、契約社員や定年後再雇用の人件費の上昇圧力にもなる。最低賃金も政府は全国平均1000円をめざし、年3%程度の引き上げを続ける方針だ。
(日本経済新聞 1月7日)

 
時給1000円時代に入った。1000円以下ではアルバイト・パート募集が厳しくなるだろう。
この1月7日、「釜あげスパゲッティ すぱじろうの」のアルバイト募集のチラシが郵便ポストに投函されていた。記載事項を見ると、平日の時給1150円、土日の時給1200円。さらに「キッチンSTAFFの昇給例」として、「全メニュー作れる!」が時給1200円、「ピークタイム料理できる!」が時給1250円、「副責任者として勤務できる!」が時給1300円。3カ月毎の昇給制度もあるという。
「応募はコチラ」として電話番号が記載されているが、チラシの裏面には履歴書のフォーマットがデザインされている。これに記入すれば履歴書が完成する体裁だ。チラシを履歴書として使用可能という説明書きはないので、チラシを使用する人はいないだろうが、かりに使用しても「非常識」と却下されず、採用されるのだろうか。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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