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経団連会長、数学は「文理共通」 新卒採用で重視

経団連の中西宏明会長は30日、金沢市内で記者会見し、新卒採用で重視する項目について「必要最低限の語学と異文化を理解する力は理系・文系問わずに持ってもらわないと困る。少なくとも数学的な最低限の素養は文理共通だ」と述べた。優秀な人材を企業がどう集め競争力をつけるのか、経団連としても議論を深める考えを示した。
政府は29日、2021年春入社の新卒学生の就職活動時期を決めた。その際、学生が在学中に学業に専念し、その成果を企業が採用活動で評価する環境が必要とした。
就活時期を決めるルールはこれまで経団連が定めてきたが、中西氏が9日に廃止を発表。現在の大学2年生が対象となる21年春入社以降は政府主導のルールに替わる。
(日本経済新聞 10月31日)

会社に入れば数字との向き合いがつづく。どの部門に配属されても、あらゆる目標も評価も数字に行き着く。販売先に対しても、仕入先に対しても、上司に対しても、説得材料は数字である。
経営の要諦はPDCAの高速回転といわれるが、これは数字の回転でもある。企業が学生に対して最低限の数学的素養を求めるのは当然で、これが欠けていたら、目標管理ひとつできない。
好業績を持続している企業の経営者は、たとえ文系出身でも、ほぼ例外なく数字に強い。主要な数字は暗記しているので、取材時には資料を見ないで、次々に答えてくる。計数管核がすぐれているのだが、さらに物事を定数化するクセも身についているのだろう。
企業人ではないが、地域の商店主にも、数字に強い人が多い。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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