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スルガ銀“融資”問題 実績が賞与に直結で

スルガ銀行のシェアハウスをめぐる、ずさんな融資の問題で、背景には融資の実績がボーナスに直結する利益至上主義があったことが日本テレビの取材でわかった。
スルガ銀行では、シェアハウス購入を希望する個人に十分な自己資金がなくても、改ざんされた通帳などをもとに融資を行っていた。
関係者によると、ずさんな融資の背景には、融資額が行員のボーナスに直結する制度があったことが新たにわかった。ボーナスの額が融資の契約額に応じて変動する仕組みで、年間で月給の4か月分から1年分までの幅があったという。
スルガ銀行では、問題発覚後にボーナスの制度を変更しているが、金融庁では利益至上主義がずさんな融資をうんだとみて、経営陣の責任を問う方針。
(NNN 8月17日)

20年近く前だが、都内の不動産会社社長と、金融業界と不動産業で働く人の特性について所感を述べあう機会があった。「ホンネとタテマエの使い分けが見え見えで、ガツガツとした印象がある」と話したら、この社長はこう返してきた。
「それはお金が好きだからだよ。誰だってお金は欲しいだろうけど、それとは違う。この業界で働く人って、お金が好物なんだよ。だから、お金のためなら法律や道徳を脇に置いてしまう傾向が強くて、不祥事を起こしやすいんだね」
これはひとりの意見にすぎず、異論もあるだろう。だが、スルガ銀行の融資問題に関するニュースからは、お金好きの行動原理が見えてくる。 一方、スルガ銀行の不祥事が発覚したことは、同行が当局から狙い撃ちされ、地方銀行統廃合の布石にされたのではないか。そんな謀略めいた見方もできなくはないが、不祥事を起こしたことは事実である。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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