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カルビー、松本会長兼CEOが退任へ 新体制は4月に決定

カルビーは27日、松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)が6月下旬開催予定の株主総会をもって退任すると発表した。松本氏は取締役も退任する。2009年6月にカルビーの会長兼CEOに就任してから9年が経過することで「良いひと区切り」と退任理由を説明した。新体制は、4月下旬予定の取締役会で決めるとしている。

松本CEOは、就任時に4年しかやらないと宣言していたことを明らかにし「ここ3年位は毎年、(退任を)考えていた。段々、エネルギーがつのってきて、良い引き際と思った」と述べた。アドバイザリーボード就任などの要請もあり「しばらく考える」としながらも「経営に口を挟むことはしてはいけないと思っている」と強調した。
新体制については、4月に決めるため、現在は全く白紙としながらも「個人的な希望としては、伊藤秀二(社長兼COO)がしばらくこの会社をリードするのが良いと思っている」と述べた。
(ロイター 3月27日)

良品計画元会長の松井忠三氏が執筆した日本経済新聞の「私の履歴書」は読み応えがあった。体温が伝わってくる文章から、松井氏の足跡を映像で見ているようだった。
松井氏は最終回にこう綴っている。
「最後の仕事は綺麗(きれい)に辞めることだと思っていたので、15年5月に会長を退いてから会社に顔を出したのは一度だけ。退職後の説明を聞くためだった」

退任を発表したカルビーの松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)も、退任後は会社と距離を置くようだ。松井氏も松本氏も、院政が発生しないように会社と一線を画すという考えなのだろう。
いわば“院政リスクの排除”であり、ガバナンスの健全性を評価する重要な要素である。
ただ、投資家にとっては、松本会長の退任はマイナスだったようで、退任を発表した3月27日に、カルビーの株価は前日比5.6%安まで下落した。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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