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ペッパーフードが6%超「賃上げ」

「いきなり! ステーキ」などを展開するペッパーフードサービスが、6%を超える賃上げを行うと発表した。
発表によると、2018年12月期に、基本給を底上げするベースアップとして、一律で5%、定期昇給・昇格を含めて、平均で6.4%の賃上げを行うという。
 
対象者は正社員の430人で、ペッパーフードサービスでは、過去最大の賃上げになる。
好業績の還元により、社員のモチベーションを上げるとともに、人手不足が深刻になる中、労働環境の改善で人材確保につなげたい考え。
(ホウドウキョク 1月30日)

公開情報によると、ペッパーフードサービスの社員平均年齢は39.4歳で、平均年収は474万円。上場企業社員の平均年収は約650万円(東京商工リサーチ調べ)だから、同社の平均年収はやや低い。

同社の2017年12月期の賃上げ幅は平均2%だった(日本経済新聞1月30日付)。経団連と連合の間で3%の賃上げが議論されている最中に、6.4%の賃上げとは大盤振る舞いだ。これまで人件費を必要以上に抑制してきたのかどうかはともかく、それだけ余力があるのだろう。

この会社は「ペッパーランチ」に次ぐ第二ブランド「いきなり!ステーキ」の展開で勢いをつけた。「いきなり!ステーキ」の多店舗展開は、たんなるアイデア商法の勢いではない。「いきなり!ステーキ売上向上PDCA会議」を運営し、PDCAを高速回転させていることが同社の競争力を支えている。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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