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富山労働局、不二越に公正採用を要請

富山市の産業用機械メーカー、不二越 の本間博夫会長が今月上旬、「富山生まれは閉鎖的な考えが強いので極力採用しない」などと発言し、県民から強い批判が上がっていた問題で、富山労働局は28日の記者会見で、同社に対して公正採用を求める個別要請を行ったことを明らかにした。
(時事通信 7月28日)

出自をめぐる発言はご法度である。本間博夫会長は、富山県出身者が自社に合わないと思うのなら採用しなければよい。それだけのことだ。
 
実際、同様の考えをもつ経営者は少なくない。血液型、干支、人相、出身地、出身大学などで採用を決める経営者もいる。とくに学歴重視は昔も今も変わらない。だが、公の場で発言する人はいない。

採用方針を問われたら、人物を重視するなどと型どおりに答えておけばよい。自社が望む人材を採用できればよいのだから、採用方針の説明で個性を放つ必要などない。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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