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大和ハウス工業、入社面接試験に落ちても再挑戦可能

大和ハウス工業は、2018年4月入社の新卒社員採用で、面接試験の合格ラインに達しなかった学生が選考期間内なら何回でもチャレンジできる「敗者復活」制度を設ける。

建設業界では人手不足が深刻化しており、優秀な人材の取りこぼしを防ぐ狙いがある。

技術職は1次面接から、営業職は2次面接から導入する。大和ハウスでは採用試験で数段階の面接を実施しており、不合格となっても、希望すれば同じ段階から面接を受けられる。社内で設定した合格ラインは変更しないが、学生が自らの課題を見直せば、次の段階に進むことができる。

再チャレンジ制度と同時に、4月下旬からは学生の保護者向けの説明会も開く。就職活動に保護者が関与するケースが増えており、内定後に反対されて辞退するケースを防ぐためだ。
(読売新聞 3月14日)

大和ハウス工業は採用面接への再チャレンジと同時に学生の保護者向け説明会を開くという。自分の人生なのだから、保護者には企業選びの意見を求める程度にとどめて、あくまで自分で選ぶのが真っ当なはずだが、現実はそうではないようだ。

学生の保護者向け説明会を開いているITベンチャーの人事担当者はこう話す。
「学生がITベンチャーに就職したくても、保護者に反対されるケースが少なくありません。ブラック企業イメージと一攫千金を狙う不安定な企業というイメージをもたれているので、保護者にとっては就職してほしくないのでしょう。だから、ワークライフバランスや人材育成などについて説明して、不安を払拭していただくように努めています」

社会福祉法人の事務長は保護者の意見が採用のネックになっていると打ち明ける。
「福祉系の大学を卒業する学生に対して、保護者に“介護業界にだけは就職するな”に諭されることが多いと聞いています。せっかくの志も萎えてしまうでしょう」

どれだけの学生が保護者の意見にしたがっているのか。新卒入社3年目で約4分の1が退職するそうだが、この数字を見る限り、保護者の意見は必ずしも有効ではない。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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