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2018年春卒業の就職活動スタート

2018年春卒業予定の大学生らの採用に向けた企業説明会が1日解禁され、大学3年生の就職活動が本格的にスタートした。昨年に続き面接などの選考活動の解禁は6月1日。説明会からわずか3カ月の「短期決戦」に、学生たちは企業研究を急いでいる。

千葉市の幕張メッセでは1日、就職情報会社「リクルートキャリア」(東京都)による合同説明会が開かれ、約630社が参加した。会場前ではスーツ姿の学生が、開始前から長い列を作った。
(中略)

17年卒と同様に、経団連が会員企業に求める指針で選考解禁は「4年生の6月」となったが、紳士協定に過ぎない。リクルートキャリアの調べでは、解禁前に選考活動を始めると回答した企業は73.1%、内々定や内定を出すと答えた企業は49.5%に上っている。人手不足を背景に学生の「売り手市場」が続いており、実質的な選考活動の前倒しが進むとみられる。
(毎日新聞 3月1日)

成長力の高いベンチャー企業は、設立して数年後には新卒採用を開始して、その採用を中途中心から新卒中心へと切り替えていく。しかも離職率が低い。社員が人生の一時期を託すに値する企業に発展しようと、物心両面で健全な経営に取り組んでいる。

東証一部の人事コンサルテフィング企業の経営者は「新卒社員が10年後の会社をつくる」と話していた。優良なベンチャー企業の経営陣は、この認識をもっている。

新卒社員が10年後に枢要な役職に就いているかかどうか。就いている企業は成長力を持続できていて、たぶん、その頃には上場しているだろう。一方、10年後に新卒社員が半数以上退職している企業は、かりに成長していても、危うさは否めない。組織力が着実に強化されないからだ。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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