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日本語力不問で海外トップ大卒業生を採用――双日

双日は日本語能力を問わないという条件で、海外の各国トップクラスの大学を卒業した外国人の新卒採用を拡充する。従来採用してきた中国などに加え、タイとインドネシアでも人材の獲得を急ぐ。日本語不問による総合職の採用は自動車や電機メーカーが徐々に始めている。これまで中核の人材を日本人が占めていた商社でも広がりそうだ。

グローバル化に伴い、日本語が話せる優秀な留学生は日本企業の間で争奪戦になりつつある。入社後に日本語を学ぶ体制を整えることで外国人を確保しやすくし、海外事業の強化につなげる。
(日本経済新聞 2月11日)

学歴社会から実力社会へと移行したと言われてから30年以上が経つ。現実はどうかといえば、むしろ学歴社会はますます進行しているのではないか。学歴と収入は比例関係にあり、出身大学の偏差値と収入も比例関係に近い。
高学歴=高収入が子供の代にもおよび、低収入=低学歴という負のスパイラルを生み出していることが社会問題として扱われているが、人生の幸福という視点では何とも言えない。

団塊の世代の知人によると、こんな現実もあるそうだ。
「実力と人望で自然に出世した人は、この年になってもそれなりに処遇されているけど、策謀によって出世した人って無用なストレスを抱えすぎたのか、俺の周囲では何人かが60代前半に病気で亡くなってるね」。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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