ビズリーチ、広島で人材募集支援　まずサンフレッチェに

ビズリーチ（東京・渋谷）は４日、広島県と連携し、県内の中小企業が豊富なビジネス経験を持つ首都圏の人材を募集する際、支援する事業を始めると発表した。
第１弾としてＪリーグのサンフレッチェ広島の営業マネージャーを同社の会員制転職サイトを通じて募集する。順次、広島県の約30社の企業の人材募集を掲載する。

採用コンサルティングやセミナーを実施することなどで、地方創生に関心が高い首都圏の優秀な人材を掘り起こす。
（日本経済新聞　２月４日）

地方創生に多くの業界がビジネスチャンスを見出しているが、果実を得られるのは“地域価値”の向上を実現できた企業だろう。地方創生の手段としてはインバウンド需要の取り込みがもっとも効果的だろうから、世界に向けたブランディングが必須だ。このセンスをもった人材と自治体・地元産業界の相性が問われてくる。

地方創生では高齢者の地方移住も政策課題に上っているが、大手のサービス付き高齢者向け住宅の運営会社によると「うちの入居者さんで地方移住を考えている人はいませんよ」という。
政府の思惑とは逆に、高齢になれば便利な地域のほうが住みやすいという理由で、むしろ都心への移住が進むのではないか。過去にも行政主導の移住ブームはあったが、田舎暮らしがけっして牧歌的でないことは、いわば歴史の教訓のようなものだ。