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三井住友銀が新採用枠導入 ITや国際化対応、社会人2~4年経験者

三井住友銀行は27日、平成28年度の採用活動で、大学卒業者の新卒採用と中途採用とは別に、新たに卒業後2~4年程度の若い社会人経験者の採用枠を設けることを明らかにした。今年10月入行予定で、20~30人程度を採用する。ITを活用した革新的な金融サービス「フィンテック」の普及や金融の国際化をにらみ、従来の銀行の発想にとらわれず「新枠」で専門性の高い若手人材の確保を目指す。
同行は27年度の採用活動で、新卒は前年度と同水準の約1800人、中途は即戦力となる社会人経験5年程度以上を対象に同1.6倍の約160人を採用。28年度は、新たにIT分野などで勤務経験のある大卒後2~4年程度の優秀な社会人を国内外から採用する。
(産経新聞 1月28日)

第二新卒採用がこれだけ普及し、一方で定年が65歳まで延長されることを考えれば、大卒の場合、22~25歳までを第一期、25~45歳までを第二期、45~65歳までを第三期として、現役時代を3つの時期に分けて組み立ててもよいだろう。
とくに第三期が明確に設定されれば、職場でご隠居さんにならずにすむ。老害も回避できるだろう。ただ、上昇志向の強い社員は第二期から第三期への移行を拒み、第二期の継続を望むだろうが、これは少数派だから考慮しなくてよい。
一億総活躍社会という言葉に躍らされるほど国民は単純ではないが、現役で働いているうちは、メリハリとしての張り合いは欲しいだろう。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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