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混乱・長期化の就活がほぼ終了

 
 多くの企業が1日、来春から「新戦力」となる学生たちを迎えて内定式を催した。経団連の指針見直しで選考活動の解禁が従来より4カ月遅れの8月1日に繰り下げられた今年の就活だったが、企業の足並みはそろわず、「就活の短期集中化」は実現しなかったといわれる。「混乱しただけ」「結局は本人次第だ」。学生たちはさまざまな思いで内定式を迎えた。
 
関東地方の私立大文系の女子学生(21)は東京都内の情報サービス会社の内定式に臨んだ。3月以降、計11社にエントリーシートを提出。ある会社から6月中旬に内定を得ていったんは活動を終えたが、「もう少し続けてみよう」と再開。8月末にこの会社に内定して就活を終えた。

「夏にスーツ姿で企業を回って面接を受けるのは大変。卒業論文も進まなかった」。経団連が再見直しを検討することに「昨年通りのスケジュールだったらもっと早く決まっていたと思う。いったい誰に何のメリットがあったのか分からない。いい迷惑だ」。
(毎日新聞 10月1日)

熱中症のニュースが連日報道される猛暑のなかを、黒のスーツで就活生たちが歩き回る光景は、いかにも異様だった。都内のスーツショップで女性店員に「就活スーツは黒と決まっているの?」と尋ねたら「はい、黒です。アパレルメーカーや広告代理店への訪問ならグレーでもよいかもしれません」。規則の説明を受けたようだった。

就職・採用活動は、企業も学生もさっさと切り上げたいだろう。解禁日をどう設定したところで、罰則規定がない限り、企業は抜け道を見つけ出すのだから、とりあえず昨年までの段取りに戻すのが現実的だ。

学業への影響も、段取りをいかに組みなおしても大きくは変わるまい。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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