モスフード、会社説明会を午前７時に店舗で開催

モスフードサービスは今年度、来春就職予定の大学生向けに午前７時半から早朝の会社説明会を開く。経団連の方針で多くの企業の新卒選考活動が８月からとなった。従来実施していた昼間の説明会では大手企業と時間帯が重なり、学生が集まりにくくなる懸念があるため、早朝開催を決めた。
「朝モス会社説明会」と名付けて、12日から９月２日にかけて５回開き、合計25人ほどの参加を見込む。同社は昨年４月から全店の開店時間を午前７時にそろえて朝食需要を取り込む施策を実施中。同社の朝食メニューを食べながら、事業や戦略について理解を深めてもらう。
（日本経済新聞　８月８日）

モスフードサービスにとって、会社説明会の早朝実施は一石三鳥だろう。他社との開催時間の重複を避け、しかも朝食市場の開拓をライブで説明できるだけでなく、朝食メニューの提供を通してモスバーガーファンを拡大できる。
ファストフードという業態特性と活かした説明会の設定だが、早朝の開催は他社でも有効なはずだ。早朝出勤シフトを敷いている会社なら、学生に出勤時間を追体験させられるうえに、早朝のオフィスの空気感を直に見てもらえる。
それにしても、新卒者の選考開始が8月１日に設定されたことは、いずれ見直されるだろう。オワハラという新手の劣悪行為が発生したうえに、猛暑の中をリクルートスーツで歩き回る学生の姿は不健全で痛々しい。