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3大都市圏のアルバイト時給が961円に上昇

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人手不足を背景に、3大都市圏(首都圏、東海、関西)で10月に募集があったアルバイトやパートの平均時給が、2006年以降で最も高くなった。前年同月と比べて8円高い961円。これまで最高だった13年12月の959円を上回った。求人情報大手のリクルートジョブズが調べた。
今年10月を業種別にみると、「販売・サービス系」が前年同月より3円高い944円。年末年始の商戦向けのイベントスタッフの求人などが活発だった。飲食店などの「フード系」の時給も同10円高い937円だった。これらの求人件数は全体の5割近くを占めており、全体を押し上げた。
「製造・物流・清掃系」も同8円高い950円。年末年始に向けて贈答が増えてモノの動きが活発になるため、運転手や荷物の上げ下ろしをする人の時給が伸びている。(朝日新聞デジタル 11月26日)

アルバイトの人件費負担が重くのしかかってくれば、再度、業務の標準化を見直して生産性を向上させることに迫られるだろう。だが、標準化に設備投資がともなえば、断念せざるをえない企業も数多い。

業務の標準化で手頃な方法は、各部門で最も優秀なスタッフの業務ノウハウを標準化して、全スタッフに浸透させることだ。目の前の手本に勝る教材はない。
(しかし、社内で最も優秀なスタッフが業界標準に比べて劣っていたら?)という疑問も出るだろうが、まずは各スタッフを最優秀スタッフの水準に追いつかせ、その後は切磋琢磨させればよい。

業務改善ノウハウを一般論として示すよりも、目の前のスタッフに学んでもらったほうが現実的だ。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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