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女性のキャリア形成の検討時期は「28歳」

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結婚・出産後も働き続ける女性が少しずつ増えてきたとはいえ、仕事と家庭の両立は依然、大きな課題だ。一方、女性の採用比率が高まった企業では、いかに職場で女性に活躍してもらうかに頭を悩ませている。そうした企業などの間で今、結婚や出産直前期の「28歳」をターゲットにした、キャリア形成を考える取り組みが広がっている。
リクルートホールディングスで先月、今年度中に28歳になる女性社員を対象にした研修「キャリアカフェ28」が開かれた。28歳を「仕事に慣れ、強みも見えてくる一方で、結婚、出産のライフイベントもリアルに考える時期」とみて、自らのキャリアプランを考えてほしいと企画された。
(中略)
女性の平均初婚年齢は29.3歳、第1子出産時の母の平均年齢は30.4歳(2013年、厚生労働省調べ)。28歳はこの直前にあたり、今後のキャリアのターニングポイントと受け止められているのだ。(毎日新聞 8月18日)

子育て中の女性はフルタイム勤務が難しいが、補助業務を担ってもらうにはあまりにも惜しく、管理職として働ける道筋はないものか。このニーズを汲みとっているのが、人材紹介会社ビー・スタイルが提供する「しゅふJOBエグゼクティブ」である。

2年前に登録している主婦のキャリアを見たが、錚々たるキャリアだった。登録しているのは退職時の年収500万円以上で、外資系金融機関や大手広告代理店、大手メーカーなどの管理職経験者が多く、年収1000万円以上がズラリと並んでいた。

ビー・スタイルはこうした登録者をたとえば週3日勤務とか、1日5時間労働など、当人の生活事情に合わせてパートタイム型で派遣・紹介する。賃金は月間22万円程度という。

この賃金水準で年収1000万円以上の実力者を雇えるのだから、コストパフォーマンスは申し分ない。登録者にとっても、パートタイムで補助業務を担当するよりは実入りがよい。
女性のキャリア形成をサポートする有効なサービスだ。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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