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サントリー佐治社長「新浪氏は“やってみなはれの人”」

サントリー新浪

サントリーホールディングスは1日、新浪剛史ローソン会長を10月1日付で社長に招くことを決めた。新浪氏とともに記者会見したサントリーの佐治信忠会長兼社長は新浪氏を「社内に新しい風を吹き込んでくれる人物」と語り、グローバル化の加速と社内の活性化につなげる考えを示した。(2面参照)
佐治氏は自社について「(創業から)115歳となり、いい意味でのやんちゃな社内風土が薄れてきている」と指摘。「新浪氏に新しい風を吹き込んでほしい」と述べ、社内に刺激を与えることが起用の狙いと明かした。
新浪氏の人柄については「夢に向かって力強く執念深くチャレンジし続ける人。一言でいえば、『やってみなはれの人』だ」と評価した。
新浪氏は「チームワークの良さなど現在の長所は保ちながら、サントリーを日本発の本当のグローバル企業にする。それに全身全霊で取り組む」と決意を述べた。
同社は創業家出身者が4代にわたりトップを務めてきたが、佐治氏は「事業の継承は難しい。6代も7代も創業家が経営を担うのが当然とは思わない」と言い切った。
社内や創業家から後継者を選ばなかった理由は「なかなか自分の次を担う若い人材が育っていない」と説明した。創業家出身の鳥井信宏サントリー食品インターナショナル社長(48)らを念頭に置いた発言とみられる。(日本経済新聞 7月2日)

この記事が掲載された号の2面に新浪剛史氏のインタビューが掲載されているが、紙面を通して尋常でない熱気が伝わってくる。ローソンの社長に就任してからの実績が物語るように、新浪氏は根っからのイノベーターなのだ。

サントリーホールディングスの社長就任を「最後のチャレンジ」と語っているが、これだけの傑出した経営者にとって、年齢からしても「最後」ではなく、サントリーで実績を築いたら、また新たなイノベーションの舞台に移ってゆくのだろう。

新浪氏の社長就任にさいしては、当然のように懐疑的な記事も放たれ、揶揄するような記述も目につく。大物の移籍に懐疑や揶揄は付きものだ。

しかし、ご祝儀とは言わないまでも、新天地に挑む人物に対しては、過去をあげつらったりせずにエールを贈ってあげるのが礼節である。それがイヤなら沈黙していればよい。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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