2026/10/05

富山と東京の2拠点で展開するShakeが運営するHRShakerは、Indeed・Airワーク採用管理などの求人媒体の運用代行サービスです。広告費を積んで露出を買うのではなく、求職者のニーズ起点で求人原稿を量産し、媒体内での上位表示を狙う「採用のSEO」という考え方で運用しています。サービス開始から1年で、従業員3名の電気工事会社から上場企業まで100社を超える企業を支援してきました。
施工管理の転職理由の筆頭は「遠方現場・単身赴任」と「長時間残業」です。だからこそ求人には「残業少なめ」「地元で働ける」という言葉が並びますが、経験者はこの種の抽象的な表現を信じません。疑い深い経験者に届くのは、検証可能な実数だけです。
求人原稿では、「地元で働ける」「残業が少ない」といった抽象的な表現にとどめず、自社の働き方と選考を次の数字で示しました。「現場は会社から車で20分圏内:抽象的な「地元で働ける」ではなく、現場までの移動距離を記載」「残業は月平均3時間:勤怠データに基づく実測値を記載」「面接は1回:応募後の選考回数を明記」。
また、露出機会を広げるため、「施工管理」「現場監督」「工程管理」など、職種名を6種以上に展開し、計252本の求人を運用しました。
(Shake作成ニュースリリースを要約 9月22日)
採用広告では、「働きやすい職場」「地域に根ざした仕事」といった言葉が繰り返される。しかし施工管理の経験者には、こうした言葉が必ずしも響かない。HRShakerの事例が示しているのは、採用においても、企業が自分で語る「良さ」より、求職者が確かめられる事実のほうが強いという実情である。
「地元で働ける」を「現場は会社から車で20分圏内」と書き換え、「残業少なめ」を「月平均3時間」とする。さらに面接1回と選考回数まで示す。ここで重要なのは、数字が多いことではない。求職者が応募する前に抱く疑問を、企業側が先回りして具体的に答えていることである。
情報があふれ、転職経験のある人ほど求人の定型句を見慣れた現在、広告の巧拙だけでは人は動かない。「残業が少ない」という言葉より、実測された3時間のほうが判断材料になる。企業の自己評価から、求職者が検証できる情報へと採用広報の重心が移っている。
「施工管理」「現場監督」など職種名を6種以上に展開し、252本の求人を運用する手法も、たんなる大量掲載とは違う。求職者がどんな言葉で仕事を探しているかに合わせ、企業側の表現を変えているからだ。いわば「企業が言いたいこと」ではなく、「求職者が知りたいこと」を入口に採用を組み立てている。
採用のSEOという発想が示すのは、検索順位の技術だけではない。企業が自社の魅力を語る時代から、求職者が確かめたい事実を提示する時代への変化である。求人票に必要なのは、巧みな言葉より、明確に答えられる数字である
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