2026/07/20

採用コンサルティングなどを行なうスケッチ(東京都中央区)は、中小企業の採用・組織変革の実例を届けるオウンドメディアシリーズ「変革ストーリー集」の第2弾、「採用費をかけるほど、なぜか採用できなくなっていた。コストを9割削減した中小企業3社の物語」を、2026年7月1日に公開した。
第1話は介護福祉業 (従業員約300名)。採用してもすぐ辞める、現場が疲弊する——その連鎖から抜け出せずにいた法人が、採用活動の設計を一から見直し、採用単価95%削減を実現しした。
第2話は産業廃棄物業(従業員約200名)。効果が落ち始めていた媒体に、年間600万円を投じ続けていたが、改めて採用活動をゼロから見直すことで、採用コストを年間600万円から180万円へ(70%削減)、採用数は128%増となった。
第3話は物流業 (従業員約70名)若手採用のために人材紹介会社を利用し、1名採用するごとに100万円以上がかかることもあったが、自社の魅力の洗い出しと採用手法の見直しを図り、採用コストは約10分の1、応募数は4.6倍に変わった。
3社に共通していたのは、現状を正しく把握し、自社の魅力を自分たちの言葉で伝えられるようになったこと。そして、媒体や人材紹介会社への依存から脱却し、自社に採用ノウハウが蓄積される採用活動へと転換したことである。
(スケッチ作成ニュースリリースを要約 7月9日)
中小企業の採用難という局面に対して、3社の事例が示唆しているのは、人材不足よりも「採用の思考停止」のほうが深刻だったという現実である。広告費を積み増せば応募が集まるという時代は終わった。それにもかかわらず、多くの企業は効果が逓減した採用媒体に費用を投じ続ける。その姿は、市場の変化に適応できない組織の縮図でもある。
介護福祉業は採用単価を95%削減し、産業廃棄物業では採用費を600万円から180万円へ圧縮しながら採用数を128%増やした。物流業でも採用コストは約10分の1となり、応募数は4.6倍に増えた。
これらの数字は、採用予算の多寡と採用成果が比例しないことを示す有力なエビデンスである。むしろ、企業が外部サービスへの依存を深めるほど、みずから考える力を失い、採用力そのものを空洞化させていたのである。
求人広告や人材紹介会社は本来、企業活動を支える手段である。しかし、その手段が目的へと転倒した瞬間、企業は自社を語る言葉を失う。自社の魅力を市場へ届ける努力を放棄し、代わりに広告費という貨幣に語らせようとする。その沈黙こそが、採用難の正体ではなかったか。
採用難は、人手不足という現象だけでは説明しきれない。企業が自己を表現する力の衰えという側面も見逃せない採用活動の見直しは、たんなるコスト削減ではなく、自社とは何者なのかを問い直す思想の営みである。数字の改善は、その思想が現場に根を下ろした結果にすぎない。
みずからを語る言葉を取り戻した企業だけが、結果として採用の費用対効果を変えてい
たのである。
ヘッドハンティング会社から電話があったときに確認す...
3大メガ時代でどうなる損害保険業界?損保業界研究レ...
日立 東芝 三菱重工業から見る日本の重電業界...
人材紹介業の動向、大手・中小人材紹介会社の今後とは...Talk Geniusとは-
ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。