2026/05/19

就活支援/採用支援サービスを展開するワンキャリア(東証グロース上場))は、「人事院の人材確保のための魅力発信事業等に関する委託業務」の事業者として採択された。
国家公務員の人材確保は喫緊の課題となっているが、人事院は「令和7年公務員人事管理に関する報告」で、公務のブランディング推進を強く打ち出した。「府省横断ブランディングチーム」を中心に議論を重ね、令和8年3月に、ブランドメッセージ「国のミライをつくる、唯一無二の挑戦がある」が策定された。
今後はこのブランド戦略に基づき、各府省でも独自のブランディング戦略の策定と発信が求められ、今回の委託事業によって、各府省が今後取り組むべきブランディングのモデルケースを、人事院が先んじて構築する。
当社は、ブランドメッセージの発信に加え、採用ターゲット層の行動特性や価値観を可視化したうえで、重点的にアプローチすべき層を明確化し、最適なタッチポイントの設計を推進する。また、潜在的な先入観やイメージを解きほぐし、イベントや広報施策を組み合わせ、多角的な視点から公務職場の実態を正しく伝達していく。これらの戦略を基盤に、採用ホームページの構築やSNS展開、訴求力の高い採用ピッチ資料および動画の制作、採用イベントの企画運営に至るまでの施策を一気通貫で実施する。
(ワンキャリア作成ニュースリリースを要約 5月7日)
「国のミライをつくる、唯一無二の挑戦がある」――人事院が掲げたこのブランドメッセージには、国家公務員という仕事を、たんなる安定した職業ではなく、社会の構造そのものを支える公共的使命として再定義しようとする意思が滲んでいる。ワンキャリアが本事業を受託した意味もまた、たんなる採用広報の外側にある。そこには、公務の価値を、変化した時代の言語で社会へ接続し直す試みが見える。
人事院資料によれば、国家公務員総合職試験の申込者数は長期的に減少傾向にあり、とくに若年層の職業観は「安定」よりも「成長実感」や「社会的意義」を重視する方向へ移行している。民間企業では人的資本経営やパーパス経営が浸透し、仕事の意味を言語化する競争が進んだ。
一方、公務は本来、社会基盤を維持する極めて公共性の高い営みでありながら、その価値を十分に発信できてこなかった側面がある。ワンキャリアが提示する「行動特性や価値観の可視化」「最適なタッチポイント設計」は、たんなるマーケティング技法ではない。社会と行政の距離を縮め、公務の実像を、より解像度高く若い世代へ届けるための翻訳作業と言えるだろう。
ワンキャリアへの事業委託について、人事院事務総局人事課・谷内絵理人事戦略室長はこうコメントする。
「人事院は、公務が選ばれる職業となるよう、各省庁と連携して公務全体のブランディングを推進している。各省庁の参考となるよう、組織内外の多様な角度から人事院の良さや課題を深掘りし、戦略的なアプローチを展開していきたいと考えている」
公務のブランディングとは、制度を飾ることではない。公共という概念を、一人ひとりの未来感覚へ接続し直す営為である。
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