2026/04/02

「組織行動科学®」を提供するリクエスト(東京都新宿区)は、AI時代に企業が育てるべき人材像について整理したレポートを公開した。
本レポートでは、AI時代に企業が育てるべきなのは、単に正解を知っている人ではなく、状況の違いを見て、事実を確認し、差を踏まえて判断できる人であることを整理した。
生成AIは、既存知識をもとに回答すること、情報を整理すること、定型的な選択肢を示すことを得意としている。制度説明、情報整理、文書作成、既存事例の参照、標準手順の提示などは、その代表例である。これらは企業活動にとって重要だが、いずれも基本的には、すでにある知識、前例、ルール、定義済みの条件をもとに処理しやすく、AIが強いのは「質問」に答える領域である
一方、企業の現場では、前例や手順だけでは進めにくい仕事が増え、顧客ごとに条件が異なり、案件ごとに制約が異なり、現場ごとに優先順位が異なり、関係者ごとに見ている論点が異なる。たんに正解を知っているだけでは十分ではない。人が価値を発揮し続けるのは、差を見て判断する領域である。知識の量よりも、差を見る力、差の理由を考える力、差を踏まえて方針を決める力が問われている。
(リクエスト作成ニュースリリースを要約 3月23日)
AI活用の目的はたんに業務の効率化だけでなく本来業務の強化にある。本来業務の中核をなすのは判断力で、いまの時点では人の領域だ。その良い例が、ある介護グループがケアマネジャーを対象に導入したAIによるケアプラン作成である。
ケアマネジャーの専門性は、利用者の話を聞き、家族の不安を受け止め、試行錯誤をしながらいっしょに考え、アセスメントに基づいて最適なケアプランを作成することである。
しかしアセスメント・課題分析・ケアプラン・記録などに追われ、「もう一歩踏み込んで聞けたかもしれない」「もっと整理して考えたかった」「本当は別の選択肢もあったかもしれない」という悔いが残ってしまうことが多いという。
このグループはAIを業務パートナーととらえ、AIを使ってケアプラン作成を行なったところ、作成業務時間が大幅に削減され、ケアマネジャーの受け持ち件数を顕著に増やせた。ただ、ケアプランの精度を上げるにはアセスメントの精度が問われ、ケアマネジャーの能力に左右される。
さらにケアプランに基づいて、どの介護サービスを選択するか、その判断には利用者本人の価値観も反映させるが、これもAIではなくケアマネジャーの領域である。AIはケアマネジャーが本来業務に専念して専門性を発揮するための補助ツールなのである。
主役が人である以上、AIではおよばない領域を担える人材育成が必須だ。
ヘッドハンティング会社から電話があったときに確認す...
3大メガ時代でどうなる損害保険業界?損保業界研究レ...
日立 東芝 三菱重工業から見る日本の重電業界...
人材紹介業の動向、大手・中小人材紹介会社の今後とは...Talk Geniusとは-
ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。