2026/01/12

2023年から有価証券報告書で人的資本の開示が義務化され、女性管理職比率などの公表が必須に。2026年度からは人材戦略と経営戦略を結びつけた開示が求められ、人的資本経営が企業存続の鍵となっている。有力投資家や専門家は、企業価値を高めるための「人的資本」の在り方についてどう考えているのか。
『有力投資家が明かす「株価」と「採用」に効く人的資本経営』(市川祐子著/日経BP)から一部を抜粋・再編集。マネックスグループ 松本大 会長が語る、日本の企業経営やサクセッションプラン(後継者計画)にダイナミズムをもたらす秘訣とは?
(中略)
松本: マネックスグループの「サクセッションプラン(後継者計画)」がうまくいったのは、私にサクセッションへの非常に強い決意があったからです。どんな優秀な経営者でもいつかは役割を新しい世代へと引き継がなければいけない。能力の衰えを感じなかったとしても、年を取るにつれ、社会とのギャップも出てきます。
松本: 実は50歳になる年に、自分と同い年である1963年式の「シボレー コルベット スティングレー」を「自分への戒め」の意味も込めて買ったのです。小さい頃からずっと憧れていた車で、とにかくカッコいいのですが、こと「走ること、曲がること、止まること」という車としての機能は古い。今どきの軽自動車にも勝てません。人間も同じです。家のあちこちに置いているミニカーを見るたびに「サクセッションしなければ」と気持ちを引き締めました。
(Japan Innovation Review 12月26日)
マネックスグループは2024年11月~25年1月にかけて全取締役に対し記名式にて取締役会評価にかかるアンケートを実施し、その集計結果をもとに、取締役会室が全取締役への個別インタビューを行った。これらの情報をもとに、25年1月開催の取締役会および同日開催の指名委員会で、取締役会全体としての実効性等について分析および評価を行った。
その結果、取締役会の実効性、各委員会の構成・実効性に関する大きな問題は認識されなかった。
取締役会の規模や社内外バランス(11名。うち独立社外取締役7名)については、現時点では定款上の定員11名が妥当であるとの意見が大宗を占める一方、将来的に社外取締役比率を上げるべきであるという意見もあった。
取締役会の構成および取締役のサクセッションプランでは、経営判断の難易度が高まるなかで、変化に対応した新陳代謝や新たな視点も必要であり、その時々での最適の人材に入れ替えていくことが望ましいという意見があった。
マネックスグループは取締役の選任理由に「高い倫理観、職責に対する十分な理解などの指名方針に基づき、経験・専門性の一つ、または複数を有すること」を取締役の資質として定めている。
たとえば清明祐子取締役兼代表執行役社長CEOの選任理由を次のように発表している。
「卓越したリーダーシップと優れた経営手腕を発揮し、当社グループ全体の経営執行を力強く推進している」「2024年のマネックス証券とNTTドコモとの資本業務提携をはじめ、経営戦略の重要な柱である資本市場戦略でも、高い専門性と実行力を発揮し、成長に大きく寄与してきた」「資本市場や財務・会計に関する高度な知識、経営者としての豊富な経験に基づき建設的かつ積極的な提言を行い、取締役会の議論を深める上で重要な役割を果たしている」
サクセッションプランの実施は、プランの内容もさることながら、質の高い後継者候補をどれだけプールしておくかにかかっている。
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