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「入社時よりエンゲージメントが高い1年後」を実現する研修プログラム

エンゲージメント向上を軸とした組織開発・人材育成コンサルティング支援を通して“推せる職場づくり”を進める株式会社NEWONE(東京都港区)は、26卒新入社員を対象とした新プログラム「入社時よりエンゲージメントが高い1年後をつくるための新入社員研修」をリリースした。
 本プログラムは、変化の激しい環境下で働く若手世代が「どんな環境でも主体的に仕事を面白くできる」状態を目指し、3日間で「ビジネスの原理原則の理解」「価値提供への挑戦」「持論化とオンボーディング準備」を体系的に学ぶ構成となっている。
Z世代を中心とする若手社員は、仕事に対して“意味”や“納得感”を重視する一方で、企業からは「学生気分が抜けない」「主体性が足りない」「環境を選びたがる」といった声も多く聞かれる。
 新入社員のエンゲージメントを高め、定着・活躍を促すには、スキルの習得にとどまらず、“自ら仕事を面白くする力”を育む新たな育成アプローチが求められている。
(NEWONE作成ニュースリリースを要約 11月17日)

 エンゲージメントの向上はたんなる給与や労働時間、休日休暇、評価制度などの改善よりも、社員の要望にどこまで向き合うかという会社側の姿勢にかかっている。新卒社員の大半は、入社時にはエンゲージメントが高いだろうが、数カ月も経てば高低に分かれてゆく。高いうちに手を打っておくことは有効だろう。
 NEWONEが開発したプログラムは、「腹落ち」「体感」「持論化」の3ステップで、学生から社会人への自然な切り替えと行動変容を促す。
 まず「価値とは何か?社会人として価値を生み出すとはどういうことか?」について、自らの体験をもとに考える腹落ち型のアプローチで理解を深め、次に「期待を捉える」「期待を超える」という2段階の実践型シミュレーションを通じて、ビジネスにおける価値提供の本質を体感する。「自分が動けば世界が変わる」という手応えを育む。さらに持論化として配属後を想定し、上司・先輩からの期待を踏まえ、どう応えていくかを言語化する。
 この研修のポイントは①しつける・教えるのではなく「気づき、教え合う」場をつくる②価値創出のメカニズムを体感し、内発的意欲を引き出す③完璧な基礎よりも学び続ける姿勢をゴールに――この3点の重視である。
 要は主体性の喚起だが、これは昭和の時代にも問われていた課題である。時代変わってもこの課題は変わらないようだ。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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