2025/09/03
パーソルキャリア(東京・港)が21日発表した7月の中途採用求人倍率は、前月に比べて0.09ポイント上昇し2.42倍となった。上昇は2カ月連続。求人数が比較的高い水準で安定しているなかで、夏のボーナス支給後を見据えた転職活動が一服し、転職希望者数が3.3%減ったことが影響した。
同社の転職サービス「doda(デューダ)」に登録している求人数を、転職希望者の数で割った。前年同月比では0.32ポイント低い。転職希望者が13%増えた影響が大きい。
50代のミドル層の転職希望者の増加が目立つ。晩婚化で育児・教育費の負担を抱える例がある。
(日本経済新聞 8月22日)
中途採用の求人数が高い水準で推移している一方で、求人広告件数が伸び悩んでいる。
全国求人情報協会の調査によると、2025年7月の職種別求人広告件数は、前月比5.4%減の,25万3532件。24年度下期から200万件後半で推移してきた件数が、25年度に入ってからは200万件前半で推移し、25年度4月から減少傾向にある。
業種別にみると、前月比では、21職種のうち5職種が増加、16職種が減少した。最も増加率が高かったのは、専門(保育士・教員・講師・インストラクター)の9.1%増、次いで建設・採掘の4.5%増。最も減少率が高かったのは、事務の14.5%減、次いで農林漁業の13.0%減だった。
求人数が高いのに求人広告件数が伸び悩んでいるのは、求人広告以外の採用方法に比重が移りつつあるからだ。ミスマッチを回避して採用の精度を高める目的で、リファラル採用や元社員の再入社などが増えているのだろう。
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