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PwCコンサルティング、生成AIで社員のスキルを可視化

PwCコンサルティングと、Beatrust(東京都港区」)は、Beatrust社のサービスである、組織の横のつながりを強くするタレントコラボレーションプラットフォーム『Beatrust』に追加された生成AIを活用した新機能「Beatrust Scout」と「Tag Extraction」の活用を中心に、企業の人的資本の可視化、最適配置を支援するためのソリューションの促進について業務提携を締結した。
両社はこの提携を通じて、企業が人材活用を高度化し、人的資本の最大化を目指す取り組みの加速化を共同で推進していく。
 社員が持つスキルを可視化することで、企業は動的な人材ポートフォリオの構築や戦略・計画的な人材配置や育成施策の実行が可能となる。社員にとっては、自身の活躍・成長のための機会が明示されることで、自身のキャリアを自律的に考えることや成長に向けた挑戦に取り組むことができるようになる。
このような会社と社員それぞれの変化は社員エンゲージメントの継続的な向上などの人的資本経営の強化につながる。
(PwCコンサルティング作成ニュースリリースを要約 7月29日)

 この提携に期待できるメリットは、スキルに基づく人材ポートフォリオの可視化、自律的なキャリア開発の支援に加えて、イノベーション創出を実現するためのコラボレーションの促進がある。
 スキルが可視化されることで、社員のスキルタグを通じて組織内の有識者とのつながりが生まれて、組織横断のコラボレーションを実現するという。プロジェクトアサインや異動について、従来の勘と経験に頼る考え方ではなく、データに基づいた情報による組み合わせやマッチングを行うことも可能だ。
事業や機能を越えたつながりによって、イノベーション創出を期待できまるという。
PwCコンサルティングの北崎茂パートナーは「デジタル化が進む社会において、社員に
求められるスキルと実際のスキルにはギャップがあり、経営戦略実現に向けて既存人材の保有スキルだけでは対応しきれなくなってきている」と指摘したうえで、スキルマネジメントの高度化に着目している。
「Beatrust社の生成AIを含めたスキルテクノロジーを組み合わせることにより、日本企業におけるスキルの可視化・活用、キャリア自律の実現をより効果的かつ包括的に支援することが可能となる」
 スキルの可視化は人的資本の有効活用につながるが、実証データを収集してほしい。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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