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リンクアンドモチベーション、日立ハイテク関連会社を買収

 リンクアンドモチベーションは、Chorus Call Asia(東京都千代田区)の全株式(完全子会社のイー・アソシエイツ株式会社の持分も含む)を取得し、完全子会社化する契約を締結した
 CCAは、米国Chorus Call Inc.の高い信頼性と安定的な通信技術に基づいたビデオ・音声会議クラウドサービスを、日本を中心としたアジア地域で展開することを目的に、米国Chorus Call Inc.が51%、株式会社日立ハイテクが49%出資する合弁会社として2013年に設立された。
その後、2020年に企業のInvestor Relations(IR)、およびShareholder Relations(SR)支援サービス事業を手がけるイー・アソシエイツ株式会社を買収。CCAの有する通信技術を生かしたIR/SRのDX化を、JPX日経インデックス400銘柄を中心とした上場企業各社に提供している。
主なサービスは、コミュニケーション・クラウド・サービス事業、IR/SR事業である。
(リンクアンドモチベーション作成ニュースリリースを要約 7月25日)

リンクアンドモチベーションは、人的資本経営の公表を支援する重要な役割として、IR支援事業を位置づけている。この事業を展開する関連会社リンクソシュールは、IRを起点とするオンリーワンのコーポレートブランディングを支援し、統合報告書の制作やIR説明会の企画運営を行っている。
 2025年4月には、中小型の国内上場企業を中心に決算説明会の集客と動画配信を行うジャパンストラテジックファイナンスが新たにグループに加入。現在の支援顧客数は600社を超えIRサービスの拡充に取り組んでいる。
一方、日立ハイテクが出資したCCAは、企業の人的資本経営の実践を支援するコンサル・クラウド事業に加えて、公表までを支援するIR支援事業を有しているリンクアンドモチベーションとの提携が、複雑化・多様化するニーズに応える最適な方法という結論に至った。 
今後は「リンクアンドモチベーションのもとで、強みである通信技術、および配信技術との組み合わせによるIR/SR分野でのサービス品質向上とサービス・ポートフォリオの拡充に取り組む」という。
リンクアンドモチベーションは10年近く前に何度か取材したが、事業変革が止まらずに進化しつづけている印象だ。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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