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ぴあ、ベア含め平均7%賃上げ

ぴあは2025年度にベースアップ(ベア)などで平均7%程度の賃上げを実施する。ベアの実施は2年ぶり。足元では大型イベントの活況が続いており、主催イベントの集客やチケット販売が好調だ。業界の人手不足が深刻化する中、賃上げで社員の士気を高め、優秀な人材を確保する。
正社員約330人が対象になる。新型コロナウイルス禍ではイベントの中止が相次いで業績が落ち込んだが回復基調にあり、26年3月期も大阪・関西万博や「東京2025世界陸上」などがチケット販売をけん引する見込みだ。
(日本経済新聞 6月10日)

 
ぴあグループの2024年度決算は、連結売上高453億6200万円(対前年同期比114.6%)、
営業利26億3600万円(対前年同期比217.9%)、経常利益23億7800万円(対前年同期比257.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益15億9100万円(対前年同期比142.3%)。
 同社によると、中期経営計画の最終年度である25年度(26年3月期)は、基幹事業は周辺ビジネスの拡大や収益モデルの改善、新規事業は「大阪・関西万博」「世界陸上」のチケッティング受託事業の完遂をめざす。
さらにホスピタリティ事業のビジネスモデルの定着と事業機会の拡大、デジタルメディア・データマーケティング事業の伸張も含めて、売上高470億円(対前年度比103.6%)、営業利益34億円(同129.0%)、経常利益32億円(同134.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益23億円(同144.5%)を想定している。
ぴあの矢内廣社長はホームページで「コロナ禍の風潮への懸念からなのか、「エンタメは決して不要不急なものではなく、世の中や社会にとって不可欠な存在である」と述べている。エンターテインメントをライフラインに加えたい意向のようだ。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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