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足利銀行、取引先に人材を直接紹介

足利銀行は求職者と取引先企業をマッチングする人材紹介サービスを強化する。これまでは主に、同行が人材紹介会社に求人を依頼し、企業の人材確保を手助けしてきた。今後は人材会社への求人依頼を介さず、銀行が求職者と企業の両者の窓口となって支援する「両面型」の人材紹介サービスを広げる。
(日本経済新聞 2月25日)

足利銀行は、2019年4月1日付けで「有料職業紹介事業」の許可を取得し、人材紹介業務を開始した。おもに管理者層などの中核人材ニーズをもつ企業に対し、足利銀行が窓口となり、 求人要件をヒアリングしたうえで、あらかじめ人材紹介業に関する契約を 締結した人材紹介会社を通じて求職者を紹介してきた。
 足利銀行のホームページで法人営業担当の行員は次のように語っている。
「採用がうまくいかずに人材不足で悩むお客さまが増えてきました。人手が足りないと相談を受けたら、本部の人材紹介チームの担当者とお客さまを訪問して求人シートを作成し、業務提携している人材サービス会社につなぎます。お客さまの手間を省くだけでなく、私が事業内容を把握しているので、求める人材と応募者のミスマッチを防げるのが大きなメリットです」
 この発言にあるように、取引先の事業内容や経営状況を把握していることが銀行の強みである。
 足利銀行と常陽銀行の持株会社・めぶきフィナンシャルプグループの第4次グループ中期経営計画 (25年4月~28年3月)に「人口減少に伴う慢性的な人手不足への対応支援」として「人材関連サービス提供」が記載されている。内容は人材に関するワンストップサービス(人材確保、定着・育成、 DE&I支援等)の構築・提供である。
 すでに多くの金融機関はビジネスマッチングを展開しているが、人材の直接紹介はその一環だろう。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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