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20代の転職、「不満があっても現状維持」が3割超

 ディーエムソリューションズ(東証スタンダード上場)が運営する転職支援サービス「ワークポップ」では、転職を考えたことがある20代(20-29歳)178名対象に、転職に関する意識調査を実施した。
 転職を考えるきっかけとしてもっとも多かったのは「仕事のストレス」で47.2%、次いで「年収への不満」が43.8%と続いた。3位は「将来への不安」で33.7%、4位は「職場の人間関係の悪化」で28.7%、5位は「やりがいのなさ」で25.3%だった。
これらの結果から、20代が転職を考える主なきっかけは、現職における具体的な不満や不安であることがわかる。とくに、仕事のストレスと年収への不満が約半数近くを占めており、現状への強い不満が転職を検討する大きな動機となっていることがわかる。
 転職をためらう理由としてもっとも多かったのは「とりあえず現状維持してしまう」で33.7%、次いで「転職活動が面倒くさい」が27.5%、3位は「転職に失敗するのが怖い」が27.0%となった。4位は「新しい職場の人間関係を築くのが不安」で25.3%、5位は「転職する勇気が出ない」で21.3%と続いた。
(ディーエムソリューションズ作成ニュースリリースを要約 1月15日)

 転職の動機が、ともかく早く辞めたいと切羽詰まったような心境ならば、面倒をいとわずに転職活動に入るだろう。面倒だと感じるのは、転職すべきかどうかに迷い、いますぐに行動を起こすべき状況にないからだ。
  ディーエムソリューションズの調査によると、転職活動の最も多く面倒を感じる作業が「履歴書・職務経歴書の作成」(56.7%)、次いで「面接の準備・練習」(55.6%)、「企業研究(会社の情報収集)」(28.7%)、「転職エージェントとのやり取り」(26.4%)、「書類選考への応募作業」(25.8%)と続いた。
 転職を本腰で考えていれば、どれも面倒ではあるまい。ごく普通の取り組みに過ぎず、誰もが実行していることだ。
 同社は20代が転職をためらう理由について、次のように分析する。
「現状維持への心理的傾向、転職活動そのものへの負担感、そして転職後の不確実性への不安が主な要因であることがわかる。とくに『とりあえず現状維持してしまう』が最も多いことから、現状への不満があっても、変化を避けたい心理が働いているようだ」
 程度の波はあるが、「現状への不満」は定年退職までくすぶりつづけるかもしれない。誰にでも何かしら不満はあるものだ。転職活動が面倒と感じているうちは、現職にとどまったほうがよい。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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