2025/12/25

カヤック(東証グロース)が運営する、地域とつながるプラットフォーム「スマウト」は、JOINS(長野県北安曇郡白馬村)と連携し、地域企業とミドルシニアの転職希望者をつなぐマッチングサービスで、サービス開始から8カ月(2025年10月時点)で10名(うち、50代以上が8名)のマッチングが成立した。
長年の経験を活かし「新たな仕事に挑戦したい」という意欲をもつミドルシニア層と、深刻な人手不足に悩む地域企業との間で、「移住や二地域居住を伴う転職」という選択肢が生まれている。「スマウト」と「JOINS」は、これをたんなる転職支援ではなく、仕事と暮らしのライフシフトをセットでサポートする移住転職の支援ととらえ、「地域企業のお仕事マッチング〜あなたにあったキャリアシフトをサポート〜」としてサービスを提供している。
この取り組みでは、製造業でDX推進の経験豊富な元自動車部品メーカー部長(57歳)や、元東レグループの労務管理担当(67歳)など、豊富な経験を持つ人材が地域企業の即戦力として活躍している。
(カヤック作成ニュースリリースを要約 12月12日)
カヤックが2025年8月に実施した「スマウト」ユーザーへのアンケート調査で、地域に興味がある50代以上の235名のうち93.6%が、移住や二地域居住先での就業を希望していた。同時に「年齢を受け入れてくれるか不安」(152件)、「仕事が見つかるか不安」(102件)という一面も指摘された。
「スマウト」経由で採用された人材は、製造業の品質管理、建設業の施工管理、海外営業、労務管理など大企業などで培ったスキルを保有している。
たとえば元自動車部品メーカー部長の57歳・男性(名古屋市)は、長野県下諏訪町の製造業で生産性改善業務に転じて、下諏訪町で借りた住居に週3日滞在し、週4日は愛知県で過ごす生活に移った。
この男性が採用された背景は、社内の知見のみで取り組む生産性向上に限界を感じ、外部コンサルタントの起用も試したが、指示型の支援だけで現場に定着しなかった。次の策として、現場に深く入り自走できる人材を求めていた。
男性は「これまでは愛知県の都市部で働いていたが、いつかは長野県の自然に囲まれた地域で暮らし働くことが夢だった。企業との面接で長野県の下諏訪町を訪れたさいに宿泊したゲストハウスの雰囲気や運営者の方、ほかの移住者の方々の温かさに触れ、惚れこんでしまった」と語る。
都会から地方への移住にはリスクをともなうが、リスクヘッジとして、このような往復生活も考えられる。
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