2025/09/30
「1400円カット」で知られるQBハウスは、国内外700店舗以上を展開し、社員数も2800人を超える(2025年8月現在)。言わずと知れた理美容大手の同社だが、「大企業に属しているという従業員の意識が醸成されづらい」という課題意識があった。
店舗に在籍している4~5人の従業員同士での会話は活発だが、店舗間を超えたコミュニケーションは生まれづらい。キュービーネットホールディングス 総務部 広報・Qプラ運営担当の宮城志歩さんは「(店舗で働く)従業員の帰属意識の低下や情報格差に加え、若干の孤立感を生んでいるのではないかという課題意識があった」と話す。
同社はそれらの課題を解決するために、新しい取り組みをスタートした。
同社の各店舗に所属するスタッフは4人前後と少人数で、日常的に接するメンバーが限定される。そのため、他店舗の仲間の様子や会社全体の動きが見えにくく、情報格差や孤立感を生む一因となっていた。宮城さんは「3000人近くの従業員がいるにもかかわらず、日常的に接する人数が少ないため、従業員の“大企業に属している”という意識がなかなか醸成されにくい状態だった」と話す。
(ITmedia ビジネスオンライン 9月14日)
キュービーネットホールディングスは2025年6月期を中期経営計画の初年度として「再成長に向けた基盤作りを行う先行投資期間」と位置づけ、店舗運営や人財育成体制の強化、海外における新規国への進出などに注力した。
連結業績は、売上収益が前期比103.2パーセントの255億4,300万円、営業利益が前期比79.7パーセントの16億8,500万円、当期利益が前期比78.6パーセントの10億2,200万円となりました
同社は理容師・美容師の人材確保を目的に、12年から研修カリキュラム「ロジスカット」を運用している。
業界特性として、理容師・美容師の免許を保有していても、シャンプー担当など見習い期間中の人材が多く、カット経験がない、もしくはカット技術が未熟な段階で業界を離れるケースも少なくない。この実態を踏まえて、ロジスカットでは、指導専門スタッフによる懇切丁寧な指導により、通常2~3年かかるところ6カ月間でのカット技術習得を可能にする。
受講者は25年6月末までに760名を輩出した。ロジスカットを導入しているのは、国内7拠点(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡)、海外3拠点(香港、台湾2)の10拠点である。
いずれロボットが髪をカットする時代も到来するのだろうか。
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