Talk Genius

人と会社と組織を考えるニュースマガジン

タイミーとワタミ、業務提携 スキマバイトがサブウェイ店舗運営

タイミーとワタミの子会社であるWATAMI FAST CASUALは、外食産業の人手不足解消と事業成長をめざす業界初のモデルケースを共同で構築すべく、スキマバイトサービス「タイミー」を活用した新たな店舗運営に関する業務提携をした。世界最大級のサンドイッチチェーンブランド「サブウェイ」の日本国内での事業展開等を行うワタミが、業界全体の課題解決に取り組むため、業務提携することを決定した。
この提携では、タイミーが所有するスキマバイト人材の活用・育成ノウハウと、ワタミの外食産業における豊富な知見を掛け合わせ、外食業界での持続可能な人材戦略と事業成長の両立を目指した、大手外食チェーン初となる「フルタイミー」での店舗運営モデルをサブウェイで構築する。
その最初の取り組みとして、2025年4月10日にオープンした新生サブウェイの旗艦店「ヨコハマベイサイド本店」(横浜市中区)で、店長・社員以外の全ての従業員をタイミーワーカーで営業する。同店をモデル店舗とし、サブウェイ未経験ワーカーへの研修制度の導入や、店舗勤務を通じたサブウェイ経験者の育成などタイミーワーカーが活躍できる機会の創出をめざす。
(タイミー作成ニュースリリースを要約 4月10日)

 フルタイミーとは、店長・正社員と従業員の全員をタイミーで正社員として採用された人材や、タイミーワーカーで構成する店舗運営モデルである。フルタイミーで運営される店舗が増えれば、タイミーがフランチャイジーとしてサブウェイを運営するに等しいのではないだろうか。
 この提携について、ワタミは次のメッセージを発表した。
「サブウェイ経験者ワーカーによる関係従業員を増やし、ネットワークを形成することで、店舗横断による人材確保を通じたシフト構築の実現もめざす。ワタミならびにタイミーは、サブウェイの国内3000店舗拡大を推進するとともに、外食産業における人材と事業成長を叶えるモデルケースとなる」
 フルタイミーによる店舗運営が成功して、運営モデルがサブウェイのチェーンで増えていけば外食業界だけでなく、アルバイトやパートタイマーを主戦力とする業種にも同様に事例が増えそうだ。人材を握っているタイミーの強みが発揮される。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

この著者の記事を全て見る

Talk Geniusとは-

ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。