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冬のボーナスの支給金額7割が「不満」

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、2021年の平均ボーナスは夏が38万268円、冬が38万787円だったが、今年はどうか。個人向け金融サービスなどを展開するヒューネル(東京都文京区)は、「冬のボーナス」に関する調査を実施した。その結果、22年冬のボーナスの支給予定額は「10万~30万円未満」(188人)が最多となった
冬ボーナスの支給予定額は「10万~30万円未満」(188人)が最も多く、「30万~50万円未満」(106人)、「5万~10万円」(66人)と続いた。100万円を超える人もわずかだが見てとれる。
 ボーナスの使い道について尋ねると、「使わない・貯金・預金」(276人)が最多となった。2位は「生活費・固定費に充てる」(161人)で、コロナ禍による企業の業績悪化、値上げなどが影響していることがうかがえる。  
また、4位には「投資」(55人)がランクインした。(ITmedia ビジネスオンライン 10月26日)

ヒューネルの調査はたぶん中小企業の社員を対象にしたのだろう。日本経済団体連合会が発表した大企業の2021年冬のボーナスは、82万0955円(前年比5.16%増)だった。ずいぶん差が開いている。
ボーナスの使い道も大手企業の社員は「使わない・貯金・預金」よりも「生活費・固定費に充てる」のほうが多いかもしれない。当然、物価高の受け止め方も、大手企業の社員は中小企業の社員では違うだろう。
日本銀行は「展望リポート」で、2022年度の消費者物価指数の上昇率見通しについて、今年7月に示した2.3%から2.9%へと修正した。物価上昇分を賃上げで補わないと、生活水準は現状維持できない。
岸田文雄首相は「令和国民会議」(令和臨調)で「構造的な賃上げを最優先で取り組む。高い賃金が高いスキルの人材を引きつけ、生産性を向上させる好循環を生み出す」と話したという。早く見たいのは賃上げのシナリオである。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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