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Q.子供の誕生後のキャリア形成はどのように決めればよいでしょうか?

いつもTwitter拝見させて頂いております。
子供の誕生を機に自身のキャリア形成に迷いを感じており、同じ子を持つ親としてまたヘッドハンターとして両方の側面からご意見伺えますと幸いです。
目に留まりましたら回答頂けますと幸いです。

新卒で就職をしてから約10年強、環境とタイミングに恵まれ、管理職のポジションに就けたことと女性としては比較的高年収帯(4本)の給与を得ております。一番は当時の会社のタイミングと合致し、海外案件の創出と担当をさせてもらい非常にやり甲斐を感じる日々を送っておりました。
ただ、コロナと会社の今後の方針により海外業務はストップがかかり、また且つ自身も結婚出産を機にキャリアをセーブしている状況です。 特に子供が小さいこともあり、昔のように自身の全てを仕事に打ち込むといったモチベーションも現状なく惰性で現職に就いていると感じることが多々あります。

男性と女性でもちろん性差や育児の関わり方の違いで様々な意見があるかと思いますが、三上さまのお子さまがまだ乳幼児期時に当時のキャリアに対する考え方はどの様なものだったか、お子さまの誕生をきっかけに考え方や人生に求めるものの変化があったのかお伺いしたいです。 (個人として投資活動をしており、月収にして数十万は安定して利益を出せているので、雇われに疲れた場合はそちらにもう少し比重を置くか等も検討しております。)
長文駄文になりましたが、目に留まりますように。貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。

基本的に私のスタンスは「どうぞお好きになさってください」というものであり、貴殿の場合はまさにそのような状況故に、人生において大切にすべき事案が他にあれば、全てビジネスに全力投球していなくても良いのではないか?と感じています。

また子供の妊娠・出産・育児という観点で父親と母親は随分とフィジカル・メンタルで置かれている状況も異なるので、なかなかApple2Appleでの議論は難しいものと思います。 確かに子供が生まれた場合にはまず時間的な制約が強くなります。従前条件が一緒の場合は、ビジネスに執着できる時間が減ることは間違いないですね。また睡眠時間を削ってどっちも頑張るというのも長続きしません。

我が家の場合は、職住近接させ、移動時間を削減することで時間の捻出を行いました。私も妻も半蔵門周辺にオフィスがありますが、自宅、会社、保育園、小学校を全て徒歩15分圏内くらいにして、まぁ何かあっても踏ん張れる、いつでも帰れるような設計にしました。
一般的な通勤時間(都内だとドア2ドア1時間位)にした場合と家賃は2~3倍くらいになっていると思いますが、そこは必要投資だと考えています。

なお、身も蓋もない話をすると、取締役よりも労働者の方が時間的概念での縛りは強いので、私はその意味でも私はあんまり参考にならないと思います。ただ投資収益は何のためにあるのか?と考えると、まぁ貯金する、再投資するのも良いですが、自分の人生にとって価値あるものがビジネスであれば、全力投球可能とする環境に投資するのも私は大いにありだと考えています。

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三上 俊輔

著者情報:
三上 俊輔

2006年、早稲田大学法学部(専攻労働法)を卒業後、独立系エグゼクティブサーチ会社であるサーチファーム・ジャパン株式会社に入社。柔硬幅広い業界の部門長クラス以上の経営者獲得、スペシャリスト(エンジニア、会計士など)採用を実現。 2011年、サーチファーム・ジャパンより組織戦略及び技術コンサルティング事業を分社化し、ジーニアス設立、代表取締役就任。 理論と実践のギャップを埋め、健全なる雇用環境の発展に微力ながら貢献すべく、スカウトその他様々なプロジェクトを戦略的に遂行している。

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