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Q.人材紹介ビジネスのどのようなところが好きですか?

三上さんは長年人材紹介ビジネスに携わっていらっしゃると思いますが、人材紹介ビジネスのどのようなところが好きなのでしょうか?

人材紹介の面白さは人それぞれ異なると思います。私の場合は、プレイヤーとしての面白さ、経営としての面白さは少し異なります。 プレイヤーとしての面白さは何といっても、ハマッた時の爽快感でしょうね。

我々の場合は、クライアント経営陣とMTGを重ねて、現状組織人材状況を理解した上で、どのような組織構築・外部登用が望ましいのか?を考えて提案していくわけですが、しっかり経営意思を掴みつつ、外部労働市場における盲点をついて、プラン通りに仕上がった時に1次的高揚があります。加えて2年後くらいに答え合わせがあるのですが、その時の仮説が正しく、クライアントが順回転で成長していることが目撃できると、2回目の高揚があります。

次に経営としての面白さですが、これは私の原点が他人様とは異なるので理解頂けないこともあると思います。 まず、人材紹介業は天然資源のない我が国において唯一の差別化要因を司る重要なサービスなのですが、まったくもって基幹産業とは認知されていません。その理由は低生産性、低賃金、人材紹介産業自体の抱える問題に起因します。毎年希望を持った若者がたくさんチャレンジしますが、ローパフォーマーは去って当然ですが、ハイパフォーマーであってもこれらに絶望して離れていってしまいます。

私もこれはやってられないなーというサラリーマン時代を多少過ごしました。 私は産業全体をどうのこうのという価値観は凡そ持ち合わせていないのですが、この余り希望のない本邦の人材ビジネスにおいて、圧倒的にハイパフォーマンス、高品質、好待遇の北極星を一つ作ることが重要だと考えて、コツコツやっております。

10年と少し経過していますが、確実に目標に近づきつつあり、血が通った良いチームが構築されている、毎年進化していく点は非常に面白いです。

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三上 俊輔

著者情報:
三上 俊輔

2006年、早稲田大学法学部(専攻労働法)を卒業後、独立系エグゼクティブサーチ会社であるサーチファーム・ジャパン株式会社に入社。柔硬幅広い業界の部門長クラス以上の経営者獲得、スペシャリスト(エンジニア、会計士など)採用を実現。 2011年、サーチファーム・ジャパンより組織戦略及び技術コンサルティング事業を分社化し、ジーニアス設立、代表取締役就任。 理論と実践のギャップを埋め、健全なる雇用環境の発展に微力ながら貢献すべく、スカウトその他様々なプロジェクトを戦略的に遂行している。

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