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Q.転職エージェントのキャリアパスや将来性についてどのように考えていらっしゃいますでしょうか?

Q.はじめまして、30歳男です。メーカー営業を1年経験した後、第二新卒で両面型の転職エージェント企業に入社し、7年ほどエージェント業務に従事してきました。直近2年はマネジメントも経験しています。
この仕事にやりがいは感じる一方、一生続けていきたいかというとその覚悟や確信はなく、また転職エージェントのキャリアパスの狭さについても不安を感じています(おそらく更に年齢を重ねると、同業しか転職先がなくなってしまう)。

三上さんは転職エージェントのキャリアパスや将来性についてどのように考えていらっしゃいますでしょうか?

結論としては、転職エージェントなので自分で考えて決めてください。転職エージェントを経験していると様々なキャリアと遭遇するので、自分自身のスキルセットを各ドメインのトップランカーと比較して卑下する傾向が強いので、少しポジティブ目に評価した上で、挑戦するのか?確実性を取るのか?で判断されると良いと思います。

まず、結構ひどいことを言いますが、メーカー営業1年+エージェント7年といったキャリアだと、メーカー営業という属性では余り評価されないと思います。次にエージェントの内容次第ですが、分業RA/分業CA/両面によって7年で身に付くスキルセットは異なります。

分業RAはただの営業なのですが、成功報酬型のみだと求人票を貰ってくるだけで結果としてマネタイズ完結しないので、売るという意味では少し弱い評価になります。CAの場合は領域次第では、専門性の高いリクルーターという評価はできると思います。両面は営業とリクルーター双方に振れる可能性があり、得意な方でキャリア形成するというのはありです。

その昔鈴木康弘氏が生きていた頃は銀座の助屋さんで、転職エージェント世迷い系の方とお話しするケースがまぁまぁありました。概ね私のアドバイスは一緒で、とりあえずエージェント業を一丁前に語る(その商売を理解して良し悪しをコメントする)のはフィーで1億やってからにしましょうね、というまとめにしておりました。今でも余りその考えは変わっておらず、まずは業界の上位1%位を達成して欲しいと感じております。

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三上 俊輔

著者情報:
三上 俊輔

2006年、早稲田大学法学部(専攻労働法)を卒業後、独立系エグゼクティブサーチ会社であるサーチファーム・ジャパン株式会社に入社。柔硬幅広い業界の部門長クラス以上の経営者獲得、スペシャリスト(エンジニア、会計士など)採用を実現。 2011年、サーチファーム・ジャパンより組織戦略及び技術コンサルティング事業を分社化し、ジーニアス設立、代表取締役就任。 理論と実践のギャップを埋め、健全なる雇用環境の発展に微力ながら貢献すべく、スカウトその他様々なプロジェクトを戦略的に遂行している。

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