2025/09/29
◯ノウハウの共有について
ソフトウェアの販売代理店で働いているものです。自分のチームでない人に、「案件対応したいから、無償で教えてくれ(売上も利益も上げないが、販売ノウハウを教えてくれ)」と言われます
正直、舐めてるのかと思って、そういうものはないです、と断りましたが、教えた方がよかったでしょうか。私自身は管理職ではなく、教えたところで自分の数字は上がらない(むしろ自分の方に来ていた依頼が他の人に行ってしまう可能性がある)ので、教えるメリットがないです。経営視点で見れば教えて欲しいことは理解できますが、自分1人で自分のチームの粗利目標の2倍程度を稼いでいるにもかかわらず、マネージャーにしてほしいという要望について真剣に取り合わなかった会社に、自分にデメリットしかないノウハウ提供はしていないのですが、三上さんだったらどのように考えられますでしょうか(30代男性)
私は基本的に教えを請いに来た場合は、特段気にせずノウハウは教えますね。ノウハウを教えて上手くいく場合は4割位かなーという印象です。4割上手くいくのであれば、会社としても多くの顧客に対応できるのでポジティブなことが多いと思います。
ただ6割くらいはノウハウを教えても上手く行きませんね。4割はノウハウを教えたところで行動しないためです。結構多いのですが、同僚や上司に課題を共有し解決策を教えてもらっても、結局行動に移せずに何も変わらない人がいます。この辺は救いようがないので、いつか当事者が気が付くのか?優しくこの仕事は向いていないから環境を変えるように諭します。
残りの2割が実はポイントでして、ノウハウも理解した、行動もした、しかし上手くいかないということがあります。
これは運不運というよりも、ノウハウがどのように作られたのか?(要するにKnow-how以前のKnow-why)を当人が持っていないとノウハウを使いこなせないことに起因します。
どうやったら上手くいくのか?から、何故この問題は解消されないのだ?という「何故?」に行きついた者は、ケースに応じてノウハウを使いこなすことが可能です。Know-whyを持つメンバーが多ければ多いほど、その組織、会社は強いと感じています。
Talk Geniusとは-
ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。