≪テーマ2:シニア活用≫ 自ら手を動かせるシニアであること

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ジーニアスでは「生涯現役」の働き方を追求しており、それが少子高齢化社会の社会問題を解決する手段と考え、「シニア活用」という事業を行っています。
シニア活用事業の中軸を担う松平さんを中心に、ジーニアスでのシニアの役割、超高齢化社会の中でのシニアの役割についてお話しいただきます。

65歳を超えてなお使命を感じて働ける環境

Q. 「生涯現役」を今まさに体現されている松平さんですが、「生涯現役」で働き続ける職場としてジーニアスの環境はいかがですか?

松平:

とてもいい環境と思います。普通の会社ではシニアがテーマを持って働くことは難しいことです。
この会社は三上さんが設立時のテーマとしてシニア活用を考えておられて、そこでシニアである私を採用しました。シニアがテーマになる限り、シニアでしかわからないことがあるんです。
シニアの私がシニアのための仕事ができる、活躍できる環境は、何より自分のやりがいになりますし、使命を感じています。
あとは、やはり多様な世代が一緒に働く職場ですね。インターン生の10代、20代と一緒に働けることは、何より刺激になりますよ。同年代のOBなんかと話していても、いつも同じ介護と病気の話で何の進歩も未来もない。若い世代や生き生きと働く女性と一緒に働くと、話題も広がるし、新しい情報も仕入れることができる。シニアにとっては幸せな環境です。

重要なのはポジティブに考えること

Q.現在65歳以上のシニアで働いているのは、再雇用などで約5割程度と言われています。
この超高齢化社会でシニアが果たす役割をどうお考えですか?

松平:

シニアの中で老後は悠々自適に暮らしたいという人は1/3程度です。
それ以外の人は現役で働きたいと考えていますが、実際仕事に就けるのはその半数です。
では、残りの半数の働きたくても働けない世代をどうして行くのか?
たくさんのシニアの方と面談しますが、年齢ということは置いておいて、自分にできることは何なのか?それをポジティブに考えていくことが大切だと思うんですよ。ポジティブに考えれば、自分の経験やスキルがピンポイントで企業に刺さる可能性も見えてくるんです。私はそこをアドバイスしていくことが自分の役割だと考えていますね。

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世代間で刺激しあう

Q.大平さんはシニア活用の業務で松平さんと一緒にお仕事なさっていますが、何か影響を受けることはありますか?

大平:

たくさんあります。まず、長い間総合商社でキャリアを積まれていて、本当にたくさんのことをご存知ですから、いろいろと教えていただいています。ご紹介する仕事や候補者のキャリアは様々で、専門分野の内容も多いのでそのたびに松平さんからアドバイスをいただいています。シニア活用は本当に面白いです。いろんなキャリアの方がいらっしゃって、様々なスペシャリティーや人生経験をお持ちで。
松平さんからだけでなく、シニア活用で出会う候補者の方々からも学ぶことは多いです。
仕事以外では、松平さんは社内のお父さん的な存在ですね。私も父と一緒に暮らしているわけではないので、会社にいる父のように慕っています。みんなも同じじゃないかな。
組織の中の安定感なんです。いろんな世代がミックスされているなかで、どんと後ろで構えていてくれるような存在です。

世の中の意識の変化

Q.シニア活用は最近求人件数が増えてきたとか?

松平:

そうですね。シニア活用を始めた時とは、企業の意識が違います。
時代の流れの影響もありますが、専門的なスキルや経験を持つ人材であれば、年齢は問わないという企業が増えています。特に中小企業ではなかなか良い人材が取れにくくなっているんです。そこで、年齢不問にして、シニアを探すとニーズにぴったりの経験、スキルを持った人材が見つかる。企業もここに気付き始めていると感じています。

山口:

私も70代前後の候補者でも、しっかりと給与や待遇の要望をだして、それがその人の専門的なスキルに見合っていれば、採用される事例を見てきました。
その候補者にしてみれば、セカンドキャリア云々ではなく、生涯現役の中で自分を高く売るための、現役としての転職なんです。

松平:

最近の判例ですが、同じ職種、同じミッション、同じ責任の仕事を60歳を超えて続けるときに給与を下げることは違法であると。
それって当たり前のことなんですよ。ただ日本は、画一的なルールに則って、個人の能力に関係なく線を引こうとする。ここを変えないと、シニアが活躍する社会も、高齢化社会の社会問題も解決することはできないと思いますよ。

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Q.ジーニアスに興味を持たれた方へのメッセージをお願いします。

松平:

シニアの場合は、人材業界出身の方はあまり必要としていないです。他業界で専門的な経験やスキルをお持ちの方がご自分のスペシャリティを活かして働ける仕事です。
キャリアチェンジということを、重くとらえなくて結構。ただ、今までの仕事の延長線上ではない、先入観を持たずに柔軟な考え方が必要かもしれませんね。

大平:

あとはご自分で手を動かすことができる人ですね。先ほどお話にも出ましたが、ジーニアスは個々人が自立している組織です。部下にあれこれ指示をしてずっとやってきて、そのやり方を変えられない方は難しいかもしれません。

山口:

ジーニアスの事業の中心には「人材」があります。結局は「人を理解する」仕事です。
もちろん企業や企業の戦略を理解することももちろんですが、候補者をご紹介して、その方に幸せになっていただくことが大きなミッションですよね。
この仕事をして、つくづく人を見る目、評価する目を持つことの大切さを感じます。その基準がしっかりとしていないと、アドバイスや評価に偏りが出るんです。
そういう意味では、職場内に様々な多様性、世代や男女や抱えるバックグラウンドなどのメンバーがいることは、様々なものの見方を学ぶことができます。
多様なメンバー一人一人を理解する気持ちをもって、そこから学んでいこうとする姿勢のある方はジーニアスで非常に成長できると思います。