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データ解析者 争奪戦 IoT・AIで脚光 求人、1年で6倍

企業のビッグデータを解析し、商品やサービスの改善に役立てる「データサイエンティスト」が人気だ。求人情報大手が扱う求人は1年近くで6倍弱に増えた。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」や人工知能(AI)の活用に欠かせない人材として、IT(情報技術)企業やメーカーが確保を急いでいる。
(中略)
データサイエンティストは膨大なデータから需要動向や製品の性能を読み取り、課題や解決策を示す。国家資格はないが、統計学や数学の知識に加えて、高いデータ処理能力が求められる。AIに力を入れる企業が増え、ニーズが急速に高まっている。
(日本経済新聞 1月19日)

空前のAIブームの到来で、AIやIoT、ビッグデータ分析の技術者が不足している。大学等の教育機関も育成に本腰を入れ始めたが、教える人材も不足気味だ。加えて、教育機関では、基礎的な知識を教えることはできても、実際の問題に応用して解決に導く応用力を養うことは難しい。この記事の中で指摘している「高いデータ処理能力」とは、多くの問題解決の実践を通じて養われるものだ。

即戦力となる技術者を早く世に送り出すためには、官学連携を強化し、学生や大学の研究者が現実の問題に数多く触れる機会を増やすことが重要となる。そのためには、解決すべき問題を持つ企業と挑戦したい問題を求める教育機関とのマッチングを効率的、かつ、効果的に行う場が必要だ。そうした場をネット上に構築し、AIを活用して運用するのも一つの解だろう。

谷萩 祐之

著者情報:
谷萩 祐之

1958年生まれ、早稲田大学理工学部数学科卒。富士通株式会社でソフトウェア事業、マルチメディア事業、グローバル事業、コンサルティング事業を担当した後、現在、谷萩ビジネスコンサルティング代表。経営コンサルティングの傍ら、雑誌等で執筆活動を続ける。著書:「Webが変わる プッシュ型インターネット技術入門 」

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