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就職情報サイトについての考察、エン・ジャパンは撤退

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1ヵ月間サーバーの諸問題があり、ブログをUPしても消えてしまうという、なんだかなーな不具合があり、更新をストップしておりました。一先ず無事が確認できたので、ブログ再開することにいたします。

2月中旬に入り、当社でも4人のインターン(稲畠健太池田彩衣長谷川有希菊池智博)もテストも終わり春休みに入り、就活本番を迎えています。ご親族の皆様も当ブログをご覧になっているようですので一言、皆様のお子様は世間一般で言うところの「非常に優秀な学生」であり、就活のプロセスさえ間違わなければ、多分自分でどうにかできます。日々接しておりますが、私はそれ程心配しておりません。

さて、そんな彼らが就活時に活用しているのが就職情報サイトです。私が就職活動をした時代は既にWEB化されておりましたが、モバイルではまだまだ全然使えない状態でした(そもそも端末がなかった)。
就活4人組は当然の如くスマホでリクナビ、マイナビ、日経ナビ、エン・ジャパンと使っており、「リクナビとマイナビがメイン、日経ナビとエン・ジャパンは殆ど使わない、直接企業HPでの登録も結構多い」というコメントが多く、私が就活をしていた当時(リクナビ択一、他知らん?)と比べると随分マイナビさんが躍進されたイメージを持ちました。

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本日エン・ジャパンがプレスリリース「業績予想の修正に関するお知らせ」で[en]学生の就職情報サイトの運営終了を発表しました。

当社は本日、「[en]学生の就職情報サイトの運営終了及び新サービス移行に関するお知らせ」で公表のとおり、平成27年3月31日をもって当社の新卒採用事業における「就職情報サイト」の運営を終了することといたしました。これに伴い、平成26年3月期において3億6千万円の特別損失を計上いたします。

学生向け就職サイト戦線からエン・ジャパン撤退のお知らせです。どうやら今後はネオキャリアとパートナー契約を締結し、ネオキャリアの新卒紹介サービスの代理店っぽいことをされるそうです。ネオキャリアは就職支援エージェントという新卒紹介事業を営んでおり、こちらの集客の一翼を担う、ということでしょうか?

これら就活メディアについてインターンを含む学生さんたちとのコミュニケーションを通して感じたことをいくつか。

1.就活サイトには企業にとって都合の悪いことは書いていない

リクナビにしてもマイナビにしても、就活サイトのビジネスモデルはシンプルであり、リクルートやマイナビは企業から広告掲載料を頂いて、ライターが取材し記事を作成してWEBに掲載します。要するに企業広告です。そのため、お客様でありお金の出してである企業の悪口は絶対に書きません。
「入社後は研修名目で土日もどちらか出社して、もちろん残業代なんて払いません。」という事実は、「大変教育研修に熱心であり、社員のスキルアップの機会を豊富に提供しています。」という美しいコピーとなります。
また、「新卒3年以内の離職率は75%、最初は街頭で名刺配り、まぁ取りあえず新卒は残らない。でも成果を出すと年収1000万円超えるよ」という事実は、「選ばれたエリートの少数精鋭組織、入社3年で平均年収2000万円」となったりします。(ちなみにTOPの写真は本文とは全く関係ありません。)
まぁ、当社のように企業の表玄関も裏口も見なくてはいけない会社でインターンしていると、このような事実は肌感覚で分かるのですが、世の中多くの学生の方は、企業広告であるリクナビやマイナビがあたかも客観的な報道のように捉えているかもしれません。この点は要注意です。

2.就職サイトを使って新卒採用する企業はごく一握り

リクナビ2015の2月24日現在の掲載企業は10560社ありました。何だかこれだけで「リクナビスゲー儲かってんじゃん!羨まし過ぎる」という撤退エン・ジャパンの新卒メディア事業部の悲鳴は聞き逃すとして、1万社と聞くと、何だか大変な量の会社が出稿しているのだな、と感じます。
しかし、日本国には420万社も法人があり、その内何割かはペーパーカンパニーや新卒採用しない会社ですが、実は就職サイトを使わずに人材採用(新卒含む)を行っている会社は多数存在します。
リクナビの利用率は1%以下です。さてリクナビ非掲載の99%の企業は全て魅力がないのか?というとそんなことは決してないと思います。
それでは「なぜこれらの企業が就活サイトを活用しないのか?」、これは広告費の問題なのです。上述のようにリクナビやマイナビは企業広告ですので、掲載するだけで100-300万円くらいの費用が掛かります。
しかも、大手企業やブランドネームのある会社と同居して表示されるので、どうしても見栄えも良くないためにエントリー者数も伸びず投資対効果がよろしくないという悩みも同居しています。そのため、就職サイト非掲載だが、新卒採用を行っている企業は多く、その中には優良企業も多く含まれています。そのため就職活動の入り口を就活メディアとするのは、大きな間違いであり、決してリクルートの宣伝文句に乗せられてはいけないのです。

3.働いてみた方が早い

就活時に直面する課題として最大の悩みは「志望動機」です。学生時代は家庭教師か飲食のアルバイトをしている学生が大半だと思います。オフィスワークなど未経験な学生が、形式的且つ標準化された就活サイトの情報を見て、しかも高度にお化粧した会社説明会に参加して、果たして業界や企業、職場の実態を理解した上での「志望動機」が語れるのか?という点については、非常に難しいと思います。また誤解も多く、これが入社後のミスマッチと短期離職に繋がります。
この点については、実は学生時代から働いてしまえばよい、という単純な解決策があります。
社会に出てから気が付くのですが、多くの会社には新卒で採用された正社員の他に、アルバイトや派遣、業務委託など様々な就業形態の社員が在籍しています。学生を正社員として採用する会社はなかなかありませんが、実は非正規の形式であれば雇用する会社は多く存在します。
志望動機が何だかよく分からない時は、とりあえず希望する会社でアルバイトをして実際の仕事内容を体感するとともに、職場環境を確認することも一つの選択肢に入れて頂きたいと思います。
なお、新卒採用は恐ろしくハードルが高くても、契約社員やアルバイトから正社員切り替えは驚くほど容易な会社も世の中にはあります。お金貰いながら就活できるわけなので、案外こちらはお得かもしれません。

4人のインターンの皆さんには楽しい春が訪れることを願っています。


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三上 俊輔

著者情報:
三上 俊輔

2006年、早稲田大学法学部(専攻労働法)を卒業後、独立系エグゼクティブサーチ会社であるサーチファーム・ジャパン株式会社に入社。柔硬幅広い業界の部門長クラス以上の経営者獲得、スペシャリスト(エンジニア、会計士など)採用を実現。 2011年、サーチファーム・ジャパンより組織戦略及び技術コンサルティング事業を分社化し、ジーニアス設立、代表取締役就任。 理論と実践のギャップを埋め、健全なる雇用環境の発展に微力ながら貢献すべく、スカウトその他様々なプロジェクトを戦略的に遂行している。

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