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ミレニアル世代、20年末までに半数が離職検討

国際的な大手会計事務所、デロイト・トウシュ・トーマツの調査によると、「ミレニアル世代」と呼ばれる若手社会人のうち、日本でも全体の52%が2020年末までの離職を考えていることが分かった。
転職の決め手としてワークライフバランス(仕事と生活の調和)をあげる人が最も多く、人材の育成・確保に向けた新たな取り組みが重要になりそうだ。

ミレニアル世代は1980~2000年ごろに生まれた人たちを指す。インターネットやスマートフォンに親しんで育ち、新たなトレンドの主役になりつつある。

調査は82年以降生まれの民間企業で働く社会人を対象に、15年9~10月に実施。世界29カ国で約7700人から回答を得た。
(日本経済新聞 4月18日)

従業員の意識を経営の現場から分析したおもしろい論述がある。製麺機製造や麺専門店コンサルティングを展開する大和製作所(香川県綾歌郡)社長の藤井薫氏のメルマガである。
藤井氏は、従業員が重視していることを次のように整理した。

従業員が重視していること

  1. ①自分を尊重してくれる人々と働くこと(マズローの第4階層の尊厳欲求)
  2. ②興味の持てる仕事(マズローの第5階層の自己実現欲求)
  3. ③良い仕事に対する評価(マズローの第4階層の尊厳欲求)
  4. ④スキルを磨く機会(マズローの第5階層の自己実現欲求)
  5. ⑤業務の改善案を提示した時に聞いてくれる人のために働くこと(マズローの第4階層の尊厳欲求)
  6. ⑥指示通りに行うだけではなく、自分自身で考える機会があること(マズローの第5階層の自己実現欲求)
  7. ⑦自分の仕事の最終結果を見届けられること(マズローの第5階層の自己実現欲求)
  8. ⑧有能な経営者・管理職のために働くこと(マズローの第5階層の自己実現欲求)
  9. ⑨仕事が容易すぎないこと(マズローの第5階層の自己実現欲求)
  10. ⑩状況をよく知らせてもらっていると感じること(マズローの第4階層の尊厳欲求)
  11. ⑪仕事の安定(マズローの第2階層の安全欲求)
  12. ⑫高い給与(マズローの第1階層の生理的欲求)
  13. ⑬良い手当・福利厚生(マズローの第2階層の安全欲求)

要は自分の成長を望んでいるのだ。転職も起業も成長とセットになってこそ実を結ぶのである。

Talk Genius編集部

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