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夏のバイト確保に汗、郊外のレジャー施設ひやり、シニア活用、社員動員も。

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首都圏郊外にあるテーマパークなどのレジャー施設が夏の書き入れ時のパート・アルバイトの確保に苦戦している。全国的に広がる人手不足に加え、相次ぐ大型商業施設の開業などが追い打ちをかけている。ただ抜本的な解決策はなく、時給の引き上げやシニア採用の拡大、正社員による応援など様々な対策を迫られている。
7月中旬に営業を始めた富津公園ジャンボプール(千葉県富津市)は今夏、プール監視員の時給を前年比で50~100円引き上げた。連日の猛暑で大にぎわいだが、監視員の必要数60人がなかなか確保できず、やりくりに苦労。7月末になってようやく定員に達した。
東京ドイツ村(同袖ケ浦市)は60歳以上のシニアの採用を増やした。現在、社員とパート・アルバイト合わせ130人強の従業員のうち、シニアは40人程度で、2~3年前に比べ10人ほど増えた。観覧車などのアトラクションの受け付けや草刈りなどを担う。これまでは学生バイトが主だったが「ここ2、3年は求人を出しても人が集まらない」
(日本経済新聞8月8日)

人手不足は夏のレジャー施設のアルバイト確保にも影響を与えている。レジャー施設は夏休みなど特定の時期に繁忙となる。人手の需要もその時期に集中する。夏休み中の学生にとっては好都合なアルバイト先だが、長期の仕事を探している人にとっては魅力的な職場とは言えない。そこが、外食やコンビニなどとアルバイトの争奪戦を繰り広げる上で不利な点だ。

そこで、軽作業を中心に一定割合の作業をシニアで充足するレジャー施設がでてきている。そもそも、少子化で減少する若年アルバイトに比べて、高齢化で増えるシニアの方がパイが大きい。若年アルバイトをシニアで補完するのは合理的な判断だ。

もうひとつの手は、レジャー施設がアルバイトに対して時給以外の価値を提供することだ。たとえば、この人手不足の中にあって、東京ディズニーリゾートのアルバイト説明会には、千人の募集に対し、3千人が応募した。東京ディズニーリゾートで働くことは、アルバイト界でのひとつのステータスになっている。

人手不足の解消には、働く人にプライドと喜びを与える職場作りが重要だ。そして、このことはアルバイトやパートだけでなく、正社員も含めたすべての従業員について言えることだ。

谷萩 祐之

著者情報:
谷萩 祐之

1958年生まれ、早稲田大学理工学部数学科卒。富士通株式会社でソフトウェア事業、マルチメディア事業、グローバル事業、コンサルティング事業を担当した後、現在、谷萩ビジネスコンサルティング代表。経営コンサルティングの傍ら、雑誌等で執筆活動を続ける。著書:「Webが変わる プッシュ型インターネット技術入門 」

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